多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

石巻の主催者から・・・

Posted By on 2016年7月4日

石巻のセミナーのことを
短くまとめてもらった。
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「あたたかさを感じた。」
「心があたたかくなった。」
「泣きそうになる。」
参加された方が感想に書いていた言葉です。
私も「夢」についてのお話を聴いたとき、胸に込み上げてくるものがありました。
一人一人と向き合い、
一人一人を大切にしてきた多賀先生だからこそできる「夢」の話。
美しいものを美しいと感じる心を育てたい
大人の醜さよりも人間の美しさを伝えたい
心の中にひとつの灯火として
昨日は、目の前の子どもたちを大切にしていきたいと強く思った一日になりました。
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来年も石巻へ行く。

東北ツアー終了

Posted By on 2016年7月3日

五泊六日の宮城県ツアーが終了。
毎日、美味しい魚とお酒で
何をしに行ったのやら・・・。笑笑。

石巻は、昨年に引き続きである。
半分の先生が初めての参加。
土曜参観の時期と重なるということで、日曜日に開催する方向もありかなと
主催の辰朗くんと相談。

潤さんの学校へも行くために、
来年も石巻へは行く。
僕は大勢を集めるカリスマではないけれど、
地道に宮城で人とのつながりを大切にして、
手助けできればありがたい。

仙台の親塾は、12月2日にも決定。
今回は、12月3日に絵本の会、読み聞かせの会を開く。

前後するが、8月19日には、若手の模擬授業にコメントする会も開く。

人がいるからだな、きっと。

親塾のお返事完了

Posted By on 2016年7月1日

仙台親塾の相談に対するお返事が完了しました。
ただし、おひとりだけ、メール配信不能でもどってきました。
相談を書いたのにメールの来ない方は、
連絡ください。

gmail.com

の方です。

久しぶりの青春小説

Posted By on 2016年6月28日

『君の膵臓が食べたい』 住野 よる
青春小説などと言われるものには
もう長らく手は伸びなかったが、
タイトルに惹かれて、つい読んでしまった。

キャッチコピーの「読後、きっとこのタイトルに涙する」というのは
不適切だとは思った。

でも、命というものを描いている。
そのセンスはなかなかのものだと思った。
詩的な表記の仕方も、おもしろい。

青春ものというよりも、
いろいろ思うことの出来る読書となった。

これね、詳しく書いたら読むのがおもしろくなくなるから、
ここまで。

教師多賀塾 №2

Posted By on 2016年6月26日

8月16日。
お盆ではありますが、教師多賀塾 №2を開催。

今回は、関学の木下幸夫先生が助っ人に来て下さる。
算数の2学期のことも、どんどん相談できるだろう。
2学期に向けてのリスタートを準備する「場」である。

※ 持ち物
パソコン。二学期に準備するために必要なもの。
(教科書、ノート、資料その他)
1学期の振り返りと2学期に向けての課題。
自分の飲み物。みんなで食べるお菓子。

※ 10時~20時。 昼食、夕食はこちらで用意。
参加資格は、僕の知り合いの教師で、10年未満が基本。

※ 参加希望は、僕に連絡。
10人が基本定員。
現在、4人が確定。

チームの楽しさこそが

Posted By on 2016年6月23日

堀裕嗣が
「大人が楽しそうにしていることが、一番の教育だ」
と言ったが、
昨日の小学校の懇親会で
改めてそう思った。
管理職が率先して楽しさを大事にしている。
若手もリラックスして楽しんでいる。
こういう雰囲気が
難しい学校で先生達ががんばれるんだと思う。

楽しさは何者にも代え難い。

僕は前の学校では、若手たちと楽しくできる機会を
なんとか作っていた。
楽しくなければ
力なんて出ない。

インクルーシブ保育

Posted By on 2016年6月21日

NHKの『プロフェッショナル』の「インクルーシブ保育」を
録画して見た。
異年齢、障害、病気の子どもたちを一緒に保育する。
そのことによって、子どもが成長していく姿を追っていた。
見応えがあり、心に響くものであった。
しかし、これを見て、
「やっぱり、全ての子どもたちを一緒に教育していくことが
どの子にとっても大事だ。」
というような安易な結論を導いてはいけない。
あの保育が成り立つのは、
園長の圧倒的な「力」によるものが大きい。
なかなかあそこまでの方は、いらっしゃらない。
子どもをきちんと見取る技術だと言っていいと思う。
教師も同じで、
子どもを見取る技術を磨いていかなければ、
どんな教育もレベルの低いものにしかならない。
ネタや方法で子どもたちを育てようという発想でいる限り、
子どもを見取る技術は身に付いていかないだろう。

思ったよりも好評で驚く

Posted By on 2016年6月9日

『多賀一郎の荒れない教室の作り方―「5年生11月問題」を乗り越える 』
これが、思ったよりも好調。
やはり、「荒れ」についての課題意識が高いということか。
この本はほんと、一ヶ月くらいで書き上げた。
僕が持ち続けている課題でもあったからだ。
その勢いが好調な原因かな。

  五年生が十一月に「荒れ」始める

 六年生ではなくて、なぜ五年生なのでしょうか。
「学級崩壊」の統計は全国レベルでは存在しません。理由ははっきりしています。何を指して「学級崩壊」とするかの基準が曖昧だからです。
 しかし、現場の感覚では六年生の方が多いのではないかというような気がします。僕が現場を回っていて感じるのは、五年生と六年生がとんとんぐらいですね、担任が休職するまで追い込まれたほどのものは。
 しかし、六年生が荒れると、学校全体の状態が悪くなります。だから、よけいに目立ってしまいます。また、五年生で荒れた場合は、六年生でテコ入れすることも可能なので、六年生で荒れる場合よりも、学校のとらえとしては強くないのではないでしょうか。
 文科省は学級崩壊について、「どこでもあるとは言えない」と言っていますが、僕はどこでもあるのが、今の学校現場の実態だととらえています。

 もう一度言いますが、では、なぜ五年生についてこの本で特に取り上げるのでしょうか。
 僕の友人たちとの会話で以前から言われ続けているのが
「五年生の十一月は危ない」
ということです。
 だいたい教室の荒れがピークを迎えるのは、六月、十一月、二月だとも言われていますが、中でも十一月は一番荒れる可能性が高いものだと考えています。その理由は本文で述べていきます。
 そして、もう一つ考えておきたいのは、五年生からなら、立て直すことができるということです。というか、立て直さないといけないということです。六年生が荒れたなら、「なんとか卒業まで・・・」という発想で学校としてはやっていきます。五年生は、そうはいきません。次年度には、その子たちが六年生になって、学校の中心になるのですから。五年生でなんとか立て直そう、その前提でこの本を書いています。

さて、「荒れ」とは何かを考えてみましょう。「学級崩壊」という言葉を使わずに、「荒れ」という言葉を使うのは、先ほどから書いているように「学級崩壊」という言葉の定義があいまいであるからと、「荒れ」という言葉の方が広い範囲の子どもの状態を示すからです。
「荒れ」とは、子ども達を教師がコントロールできなくなること、話を聞いてもらえなくなること、子どもたちが学校や学級の秩序やルールを無視し、好き勝手に生活していることなどがあげられます。先生の注意は通らないし、授業も落ち着いてできなくなり、ひどいときは無法地帯のようになってしまうことです。

 この「荒れ」が、五年生の十一月に一つのピークを迎えやすいということです。
 本書では、五年生で十一月に顕在化する理由とその予防法、対処法などを示しています。予防法や対処法は、五年生だけでなく、どの学年においても同じように考えることができると思います。
もちろん、「荒れ」に対する絶対的な方法等と言うものは存在しませんが、どの学校、どんなクラスでも起こり得る「荒れ」ですから、これを参考にして自分なりのてだてを考えることはできると思います。

 公立学校へもたくさん指導に行き、「荒れ」が厳しい現実であることを痛感しています。何か悩まれる先生方へのメッセージを届けられればと、本書をまとめました。

6月末~7月、宮城です。

Posted By on 2016年6月7日

6月28日に気仙沼へ行き、
そこから、仙台ー石巻と転戦します。
30日に親塾。
7月1日は、八巻さんの学校。
7月2日は、石巻のセミナー。

◎ 仙台親塾 6月30日
小さなお子さん連れで参加にためらわれている方もいらっしゃるそうですが、どうぞ。
泣いたら、しばらく出てくださればしまいです。
僕の主催の会ですから、きっとにらむような方もおられません。笑笑。
ご都合で途中参加も大丈夫です。
・東京エレクトロンホール宮城 603会議室
(宮城県仙台市青葉区国分町3-3-7)
・参加費、2000円です。
親塾参加者は、相談も書いていただき、返事しています。
現在、20人ほどの参加です。
申し込みは下記から。

http://kokucheese.com/event/index/388812/

◎ 昨年に引き続き,多賀一郎先生が石巻に来られます!
今回は,発問を中心にした授業づくりとアクティブラーニングについてお話をいただきます。
今年も、下記のプログラムでもお分かりの通り,贅沢な半日になりそうです!
第1講座 「発問を中心にした授業づくり」 
第2講座 「アクティブラーニングを具体的に考える」
第3講座 「夢を育む本の世界」
■日時 平成28年7月2日(土) 13:00~17:00 (受付開始12:30)
■場所 河北総合センター(ビッグバン)/視聴覚室
■定員 30名 (先着順)
■会費 3000円  
■講師 多賀一郎
申し込みは下記から

http://kokucheese.com/s/event/index/389748/

誠実であること

Posted By on 2016年6月5日

「誠実」、「誠実」と口にすることは
あざとく、わざとらしい感じがする。
しかし、僕は今の立場になり、
フラットに全ての方とつきあえるからこそ、
誠実でない方とは一緒に何もしたくない。
僕のわがままかも知れないが
今更、不誠実な方は、もういい。

僕に対してだけでなく
いろんな人に対する不誠実さに嫌気がさした。
だから、仕事を一緒にはしない。

なぜか本が売れるものだから、
他人の力を使って本を出し続ける。
自分には何も実践がない。
一回教えたことを「実践だ」と言い切る。
実践って、そんなに軽いものではない。
担任したこともない学年のことを平気で執筆する。
しばらく愚直に実践を積み重ねなさいとアドバイスしても、
「はい、そうします。」
と言って、全く違うことをする。
私的なセミナーは、善意の講師に頼んで
費用を抑えて仕事させる。
「若手のために」というきれいな言葉に
まともな教師達は弱い。
そのくせ、若手には偉そうにして、権威をふりかざす。
こういうのを不誠実という。

若い先生達に悪影響が出ないようにしないといけない。
若手は本が出版できるというエサにつられてしまうから。
健全であるべき野心が、不健全になっていく。

我々は子どもに対して教育をしている。
本を出すために教育しているわけではない。