多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

台本づくり

Posted By on 2016年6月2日

出版社に頼まれて
劇の脚本を書き直している。
著作権の問題がめんどうだから、
とりあえずは、昔話から作った劇を
書き直している。

僕の劇は、脚本を書きながら
自分で描くバックの絵も
使う音楽も
同時に考えて入れ込んでいく。
例えば、
「『したきりすずめ』のおばあさんが
大きなつづらをあけるときには、
マイケルジャクソンの『スリラー』の最初のところを使おう。
出てきた妖怪にも、ゾンビダンスさせて・・・」
というようなことを考えながら作っていく。

久しぶりのことで、なんか新鮮な感じがして楽しい。

追手門では劇が盛んだ。
職員も若手は劇をする。
元劇団員の校長が、そのときだけは鬼になるという話も聞いた。笑

演劇はいろいろなものを鍛える。
そして、達成感が半端ない。
子どもたちのさまざまな面が生きてくる。
奥も深く、幅も広い。
改めてそんなことを考えながら、書き直している。

僕は考えが足りない

Posted By on 2016年5月29日

土曜日、神戸で青山新吾さんの講演とパネルディスカッション。
僕はパネルのファシリテーターだった。
最初はフロアからも言葉を拾おうと思っていたが、
「場」の空気から、パネラーだけのトークに変えた。

その後の懇親会。
久しぶりに中身の濃い会になった。
道心さんや川崎さんの話を聞きながら、
僕は考えが浅いなあと思わされた。
不安や悩みを抱えながら、それでも前に進んでいる。
所詮は、自分は傷つかない所にいて
きれいごとを言っているだけではないのか。
そんな思いを強く抱いた。

勉強しているだけでは、
深い思いには届かないのだ。

自分の立っている所が変わるはずはない。
僕の歩んできた道の延長にしか自分は存在しないから。

それでも、僕は撤退もしない。
自分の立場でできることをするしかない。

7月末、千葉です

Posted By on 2016年5月25日

7月23日、千葉の市川で『女性教師だからの教育がある』発刊記念のセミナー。
日程
9:20~ 9:50 受付
9:50~10:00 主催者挨拶
10:00~10:45 ①今、なぜ、女性的視点で教育を語るのか (多賀)
10:45~11:00 休憩
11:00~12:00 ②女性だからこその学級経営・授業作り
*映像・模擬授業、適宜
(宇野30分 藤木30分)
12:00~13:00 昼食
(12:50~13:00 セミナー宣伝)
13:00~13:45 ③これからの学経営論・授業論 (多賀)
*宇野藤木へのコメント含む
13:45~14:00 休憩
14:00~14:50 ④歩んできた道、そして今 ~在り方論・職場論~
(宇野25分 藤木25分)
14:50~15:00 休憩
15:00~16:00 ⑤経験を積んだからこそ言える子供や保護者との付き合い方
~生徒指導・保護者対応~
(宇野20分 藤木20分 多賀20分)
16:00~16:10 休憩
16:10~16:40 ⑥ワンポイント仕事術
(宇野15分 藤木15分)
16:40~16:50 感想記入
17:30~ 懇親会
下記のサイトから。
https://www.facebook.com/events/1702464806666654/

次の日、24日は、柏市で僕の単独公演
保護者向けですが、先生も参加できます。
両方の立場の方もいらっしゃるし・・・。
下記のサイトから。
https://www.palettekashiwa.jp/event/71/

タックス・ヘイブンってやだなあ

Posted By on 2016年5月23日

ケイマン諸島やパナマの
タックスヘイブンの話。

法律は守っているというのだが
税金は逃れたいというわけだ。
日本に税金を払いたくないという企業には、
国家が税金で守る必要は生じない。

納税は国民の義務でしょ。
それがいやなんだから、
国民として守る必要はないよね。

だから、
国家や公的な取引には、参加する資格無し
って言ったらダメなんかなあ。

税金は払いたくないが
国や自治体からもらうものはもらう
というのは、虫が良すぎないかなあ。

おかしいかなあ、この考え。

部屋の大きさは大切なんだなあ

Posted By on 2016年5月20日

月曜日、大学での講義。
とてもやりやすかった。
昨年の反省から、
オムニバス重視で
アクティブを入れていくということもあっただろう。

それよりも、最初からやりやすかったのだ。
それは、部屋の大きさ。
小学校の教室よりも小さな規模。
これが大きかった。
僕の目が届き、
反応をとらえながら授業が出来る。
これが大きかった。

もう一つの講座は、人数が多いので、
大教室になる。
同じようになると失敗するかも知れない。
どう工夫するべきか、
考えることは多いなあ。

ここから先

Posted By on 2016年5月16日

札幌で堀さんと呑んでいるときに、
「多賀さんは、これからどこへ向かおうとしているの?」
と聞かれて、一瞬、どきっとした。
正直、目の前にあること、
心に浮かんだ課題をただひたすら追いかけてきただけだったから。

まだまだやりたいことがあるし、
先週からまた、新しくいろいろと思っている。
でも、何に向かっているのかなんて考えたことなかった。

あいつ、ときどきこんなふうにちくっと刺してくる。

流されるようにしていることを、
立ち止まって考える時期に来ているのかも知れない。

若手、中堅を育てること。
保護者教育を広げること。
教師教育の道筋を考えること。
教室の「あの子」が学校現場で本当のインクルーシブになれること。
課題は多いが、方向性はなんだろう。
あるような、
ないような・・・。

札幌のセミナー

Posted By on 2016年5月15日

『女性教師だからこその教育がある』
出版を記念して、
まずは札幌でのセミナー。
宇野、藤木、多賀の三人がそろっての初の講座。
参加者には満足頂いたと思うが、
やはり男性の参加が少なかった。
堀さんが
「コンテンツの問題」
と言ったが、それもあるけど、保守的な考え方もあるのだろうなと思う。

宇野、藤木の講座は、ぜひともじっくりと受けて欲しい。
ただ、コンテンツについては、もう少し練ってみようと思う。

参加者からの要望が強く、
保護者対応の話を入れたが
僕も急遽ミニ講座をした。
これは、きっちりコンテンツとして示すべきだった。

セミナーそのものの質も高めていく。
千葉、神戸では充実した会にしたい。

主任交換会、やってみませんか

Posted By on 2016年5月9日

7月16日の4時から、
僕の関わってきた学校の研究主任交換会を試みる。
みなさんの悩みや工夫を交えることで
各校でまた、活かしていけるだろう。
場所は、大阪で。

一応、これまでに行った学校の主任には声をかけるつもりだけど
抜けていたらごめんなさい。
僕はアバウトな人だから。
別に僕と直接かかわっていなくても
研究主任として苦労していらっしゃる方は、
僕に参加したいと声をかけて下さい。

僕はいつでも閉鎖的なことはしたくないので。

流山での講演

Posted By on 2016年5月6日

5月8日の午後、
千葉の流山で講演する。
子どもを学年毎にとらえたり
先生をタイプ別に分けて
対応の仕方を考えたり。

先生もたくさん参加するようで、
本当に一緒に考える講座にしたい。
「一緒」と言っても、
僕がずっと話しているんだけどもね。

お近くのみなさん、よろしければどうぞ。

『女性教師だからこその教育がある』

Posted By on 2016年4月29日


いよいよ解禁になったので、
待望の女性教師論の表紙を示す。

この本は、父性原理だけではなかなかうまくいかなくなった現場で
必要な視点を示せたと思っている。

僕らは父性原理を背景にして教育してきた。
そして、それがだんだんと通じなくなってきたと実感している。

宇野さんと藤木さんという
それぞれ立場の違う女性教師に焦点を絞って書いてもらった。
この本の主役は僕ではない。

第1章から
・女性のハンディを男性教師はどうとらえているか  
 前任校でのことです。あるとき、つわりが激しくて早退した女性教師がいました。
その同学年で運動会の練習を任された先生は、こう言いました。
「仕事やる気がないんとちがうか、つわりぐらいで休んで。」
それを聞いてうなずく男性教師たちは何人かいたのです。うちの家内がそれを聞いて
「男にはあの辛さは絶対にわからへん。どれだけきついと思ってるの。」
と、激怒しました。
 女性には女性であるがゆえのハンディが確かにあります。
そして、そのことを男目線では、「やる気がない」とか「根性が足りない」というようなくだらない判定を下すのです。
 山登りの遠足で
「女性はトイレがないから、大変なんです。」
と、ある女の先生が言ったら、
「仕事やろ!あまえるな!」
と怒鳴りつけた校長がいましたが、本来はパワーハラスメントですよね。
でも、どこか学校という所に元々そういう空気があって、
「だから女の先生はダメだ」的な意識の男性教師はまだまだいるのです。
 研究会を長年やっていると、実践家として注目していた先生が妊娠して出産、
それを契機に子育て中心になり、研究が続けられなくなるという例をたくさん見てきました。
もちろん、育休などは男女の差別はないのですが、実際にそれを活用する教師は北海道の石川晋さん以外には、ほとんど見たことがありません。
 子育てをしながら仕事に復帰して優れた業績をあげる方はたくさんいらっしゃいますが、みなさん、男よりも倍の努力をしておられました。
女性としてのハンディがあることは間違いありません。
 妊娠、出産というのは、女性にしかできない尊い営みなのですが、学校現場ではこれまで、ハンディになってきました。
 若い先生が結婚すると、
「今年はこどもをつくる予定がありますか?」
と、管理職に聞かれます。男の先生には、まずたずねません。学年配当の上で配慮しないといけないから仕方ないのですが、
そのことをして、女性教師の立場を低いものととらえるのは、問題ありですね。
 ともかく、男性教師には女性教師のハンディについての理解は足りません。
ただ、今の若い先生方はしだいにそこにも配慮して仕事をするようになってきています。
例えば、結婚して子どもができたら、子育ての仕事を役割分担して、対等な仕事のあり方を模索していこうとする共働き夫婦は増えてきているのです。