Posted By taga on 2016年12月21日
講演の後、授業についてのおたずねがあった。
「国語の授業では、一つのやり方で通した方がいいでしょうか。
それともいろいろな方法を持ち込んだ方がいいでしょうか。」
僕の答えは
「一つのやり方だけでやっていくのは危険ですよ。
いろいろな子どもたちがいるから、別のやり方の方が合う子どももいます。
一つの単元でころころとやり方を変えると、子どもも混乱しますから
単元の間は一つの方法を貫く方がいいでしょう。
一年間を通して一つのやり方で言葉の学習をしていくのもありだと思います。
そして、新しいやり方に出会うと刺激的で、子どもが成長するきっかけにもなります。」
ということだった。
この先生は若手ではないから、よく理解していただけた。
若い先生は一つの方法に出会い、感動すると、
それがすべてだと思い込みやすい。
そして、他の方法に対して懐疑的になる。
子どもを見とる力も
授業の深みも
なんにもわかっていないのにのめりこむ。
危険だなと思う。
こういう方は成長していかないだろう。
有名にはなるかもしれないが、
幅のない学びから発する言葉の浅さには永遠に気づけない。
うちわや仲間からの賞賛と励ましを受けて
勘違いはどんどん進んでいく。
おそらく、こういう僕の意見すら
「古い」とか「時代遅れ」とかいう感覚でとらえてしまう。
若いうちはいろいろとやってみるのが良いと、僕は思う。
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Posted By taga on 2016年12月17日
喫茶店に入って、
アルミの灰皿を見つけたら、
隣のテーブルの灰皿も取ってきて
「ほい。」
と、こわもての友人に渡す。
すると、頭にコンコンと当てて・・・。
まじでやっていた。
関西人の定番、ポコポコヘッド。
ほんとにくだらないばかばかしいギャグ。
このばかばかしさが、堪らない。
これを馬鹿にする人は関西人じゃない。
この数年見ていなかったのは
ご病気だったんだなあ。
ご冥福をお祈りします。
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Posted By taga on 2016年12月8日
見ていて不快な言葉がある。
最近の筆頭は、
「さすがです。」
である。
この言葉は、SNS上でよく見かける。
何かウイットのある表現に出会って
「なるほど、さすがですなあ。」
は、あり。
「さすがに・・・だ。」
というのも、あり。
「さすがに」という言葉を全否定するものではない。
でも、だいたい誰かの投稿に対して
「さすがです。」
と来る。
これは、媚に近い言葉だ。
僕には卑しい言葉に響く。
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Posted By taga on 2016年12月5日
お隣さんがお引越しのご挨拶に来られた。
ここ30年くらいは、住んでいらっしゃらなかった。
うちが連絡先になっていたから、
そのお礼に来られた。
子どもさんが重度の自閉症。
今、その言い方が適切かどうかはともかく、
言葉はほとんど使えない。
西宮、神戸を転々と転居された。
「どこでもひどい目に合いました。」
と、おっしゃる。
「ようやく、家族三人で引き受けてくださる場所を見つけました。」
「あまりのバッシングのひどさに、おかしくなりそうでした。」
「多賀さんは教育者としてたくさん本を出していらっしゃるから、
ぜひ、そういう資料を見てください。」
重い言葉だった。
いろいろなことが、頭をめぐる。
本当に重い。
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Posted By taga on 2016年12月4日
月曜に、尼崎の小学校。
火曜に、赤穂の小学校。
水曜に追手門から守口の小学校。
木曜に、追手門から、仙台へ。
金曜に、午前中は親塾。午後から鶴谷東小学校。
土曜に、親子読み聞かせと絵本のセミナー。
久しぶりの完全休養日。
朝から離れない犬と一緒にだらだら。
「多賀先生は体力ありますね」
とか、
「お体大丈夫ですか」
等と言われるが、
僕の体調が良い理由は、はっきりしている。
ストレスがゼロであること。
これに尽きる。
後、美味しいものを心ある人たちと一緒に食べるからかなあ。
ちょっと一息入れて、
今やっていきたいことに没入する。
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Posted By taga on 2016年11月30日
月火水と、3日連続
同年代の先生の研究授業を見た。
みんな未熟で、指導案もすっきりかけていない。
けれども、子どもに真剣に向き合い、
教材研究を一生懸命して
自分なりに固執して作っていた。
提案性の高い授業。
課題も山ほどあったけれども、
可能性を感じさせてくれた。
いい先生の卵がたくさんいる。
それだけで、
本当にうれしくなる。
その教師人生に少しでも関われたことは
至福だと思っている。
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Posted By taga on 2016年11月28日
今日の授業は
若い先生だからたくさん課題はあった。
けれども、子どもへの誠実さにあふれた授業だった。
なかなか豪傑のそろった教室だったが、
先生の心配りが子どもたちを支えていた。
後で、
「あそこまで持ってくるのは大変だったろうね。」
というと、
「四月のころはとても考えられませんでした。
そのときの・・・な子どもが、今日、手を挙げてくれました。
・・・な子どもは、こんな姿を見せてくれました。」
等と、一人一人の子どもへの思いがあふれてきた。
「子どもたちに細かい配慮していたね。」
というと、
「机間巡視のときは、
何人かの子どもたちを回るルートを決めています。」
と返ってくる。
いつも動いていて、立ち位置を変えている。
配慮というのは、そういうことだ。
こういう先生といる子どもたちは幸せだ。
やれ、学び方がどうの、
アクティブがどうのと、
方法ばかりがクローズアップされる。
でも、そんなの関係ない!
子どもに対して誠実な教師であることに、勝るものはない。
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Posted By taga on 2016年11月25日
今回の千歳では
僕のライフワークの一つである「生命の授業」をさせていただいた。
学校でも、セミナーでも。
いつも「生命」を題材にするときには躊躇いがある。
「自分がこのようなことを扱ってもいいのだろうか」
という思いから抜け出せない。
だから、いつもおそるおそるしている。
しかし、ちゃんとする。
そこには使命感があるのだ。
心に言葉が届いたら、心が動いたら
思いが言葉になってあふれ出てくる。
今回もそうだった。
大人に対しての「生命の授業」にひびいて
多くのみなさんが個別にメッセージを届けて下さった。
人はときどき心の中に「やりきれない思い」を抱えている。
心が揺り動かされると、その思いが溢れ出して
語りたくなる。
誰かに思いを吐き出したくなる。
そういう化学反応のようなことが起こるのだ。
子どもも大人も。
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Posted By taga on 2016年11月18日
文化庁はとめ、はね、はらいに対して指針を出している。
「これを筆写(かい書)の標準とする際に
点画の長短・方向・曲直・つけるかはなすか・とめるかはね又ははらうか等について 必ずしも拘束しないものがある 」
として,次のような例を掲げ,印刷文字の標準として 示した同字体表が,
筆写の楷書の習慣と一致しない場合があることを示している。
長短,方向,つけるか,はなすか,は らうか,とめるか,はねるか,などに関する細かい差異についても同様であり,
五つの組 合せ【文化庁のホームページを見ること】は,それぞれ同じ文字とみなされる。
このような認識を可能にするのは,具現化されたそれぞれの文字に,
その文字特有の骨 組みが内在されているのを読み取るからであると考えられる。
字形が違っていても,その 形状が当該の文字特有の字体の枠組みを逸脱しない範囲内にあれば,
その文字として認識 することができる。
こうした文字の認識は,漢字に限らず,平仮名や片仮名,ローマ字, 数字などにおいてもほぼ同様に行われている。
文化庁はそう言っている。
「とめ、はね、はらいをきちんとしなさい」
と、子どもたちに細かく指導して付箋まで貼っているということに
なんの根拠もないということだ。
子どもをしめつける意味がないのだ。
さらに、おそらく子どもたちが大人になるころには
ICT機器の充実によって、書くことすら大して意味を持たなくなるだろう。
なのに、いまだに、そういうことが大事だと頑張る教師がいる。
新任にそれを要求して、余計な負担を強いて、悦に入る教師もいる。
文化庁が間違っていると言えるほど
感じの勉強をしているのかと言いたい。
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Posted By taga on 2016年11月16日
出石の小野小学校へは、
一学期以来、二度目。
6年生の子どもたちは僕を見ると
「おっ、多賀先生!」
「ほんまや。」
僕「覚えていてくれたんだ。」
「おーいって話」
「あの穴の話」
「ごみをいっぱい捨てていた・・・」
僕がストーリイテリングした、星新一の『おーい、出てこーい。』が
やっぱり印象に残ったんだなあ。
改めてお話を聞かせることの力を実感した。
Category: 本のあるくらし, 本の話 |
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