一つの方法だけは危険
Posted By taga on 2016年12月21日
講演の後、授業についてのおたずねがあった。
「国語の授業では、一つのやり方で通した方がいいでしょうか。
それともいろいろな方法を持ち込んだ方がいいでしょうか。」
僕の答えは
「一つのやり方だけでやっていくのは危険ですよ。
いろいろな子どもたちがいるから、別のやり方の方が合う子どももいます。
一つの単元でころころとやり方を変えると、子どもも混乱しますから
単元の間は一つの方法を貫く方がいいでしょう。
一年間を通して一つのやり方で言葉の学習をしていくのもありだと思います。
そして、新しいやり方に出会うと刺激的で、子どもが成長するきっかけにもなります。」
ということだった。
この先生は若手ではないから、よく理解していただけた。
若い先生は一つの方法に出会い、感動すると、
それがすべてだと思い込みやすい。
そして、他の方法に対して懐疑的になる。
子どもを見とる力も
授業の深みも
なんにもわかっていないのにのめりこむ。
危険だなと思う。
こういう方は成長していかないだろう。
有名にはなるかもしれないが、
幅のない学びから発する言葉の浅さには永遠に気づけない。
うちわや仲間からの賞賛と励ましを受けて
勘違いはどんどん進んでいく。
おそらく、こういう僕の意見すら
「古い」とか「時代遅れ」とかいう感覚でとらえてしまう。
若いうちはいろいろとやってみるのが良いと、僕は思う。
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