多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

風土案内

Posted By on 2015年12月5日

堀さんと14時間くらい一緒に車に乗っていると
いろんな話になったのだが
その土地その土地のことを
いろいろと教えてくれる。

観光地はほとんど触れないで、
その土地その土地の風土や
人物の話ばかり。
それがおもしろい。

足寄の松山千春の話。
エゾシカの話。
街の規模や歴史。
彼が北海道を愛していることがよく分かる。
道民という言葉が、ひびく。

文学の授業

Posted By on 2015年12月4日

水曜日は尼崎の小学校で
『大造じいさんとガン』の授業。
4場面、ラストシーンだった。

僕は主任に
「美しい文学作品は美しく授業をしてほしい」
と言ったが、この作品の美しさは情景描写にある。

4場面では、やはり
「らんまんとさいたスモモの花が、その羽にふれて、
雪のように清らかに、はらはらと散りました。」
というところだ。

「らんまん」という美しい日本語のひびきが伝えるもの。
桜でも梅でもないスモモの白いはなびらの散り方。
それが雪のように清らかなのである。
「清らか」という言葉のひびきも、美しい。
今の子どもたちには「清らか」という語彙がない。
だからこそ、その潔さとすがすがしさを教えていく。
子どもに考えさせる。
はらはらと散る散り方の美しさも、大切だ。

そこに大造じいさんの心情が表れる。
ここを描かせなくて、文学の授業だとは言えない。

気になる言葉

Posted By on 2015年12月3日

若手や中堅の使う言葉で
気になる言葉がある。

「参考になります」
何かの情報を得たという意味だろうか。
「参考」とは「手がかりや裏付け、補足にする」という意味である。
失礼感を感じるあるのは、僕だけだろうか。

だいたい、今の若い方は、短い言葉で表現しようとしすぎる。
いや、表現とまでは言えないような中途半端な言葉である。
もっと具体的なことをていねいに語るようにした方がいい。

「勉強になりました。」
はっきり言って、この言葉は嫌いだ。
授業が終わった後に、子どもたちから
「勉強になりました」
と言われたら、どうだろう。
もっとも子どもたちはそんなことは言わない。
「面白かった」とか「楽しかった」とかいうような言葉を口にする。

水木しげる

Posted By on 2015年12月2日

水木しげるは、兵庫にゆかりの漫画家だ。
西宮に10年ぐらい住んでいたし、
「水木」という名前は、神戸市内の「水木通」という知名からきている。

僕は『ガロ』で『墓場の鬼太郎』をリアルタイムで読んだ。

たくさん読んだし、子どもたちにもいっぱいお話をした。
『山彦の話』『怪物の話』『うんこ仙人』など
ストーリイテリングで使わせてもらっている。

水木しげるの絵は、
絵画だった。
戦争体験の話や『猫楠』(南方熊楠の話)など、
妖怪の話だけじゃなかった。

巨星だった、僕には。
ご冥福など祈らない。
冥界をさまよう方が水木しげるらしいから。

明日の教室東京分校 12月20日

Posted By on 2015年12月1日

第53回 明日の教室東京分校 多賀一郎先生
講座の講師は、多賀一郎先生です。多賀先生が明日の教室東京分校にご登壇されるのは初めてです。
本の教育から保護者対応に関して幅広く学べる講座になります。

内容:「①子どもの心をはぐくむ「本の教育」」「②学級づくりと国語教室」「③保護者対応できていますか?」

日 時:平成27年12月20日(日) 13:30-17:05

場 所:株式会社 教育同人社 2階多目的スペース(東京都豊島区東池袋4丁目21番1号)

【スケジュール】
13:30 開会のあいさつ
13:32 参加者自己紹介
13:40 多賀先生のお話
①子どもの心をはぐくむ「本の教育」
②学級づくりと国語教室
③保護者対応できていますか?
16:40 質疑応答(20分)
17:05 閉会&感想記入

17:20頃 会場を出て懇親会会場

講 師:多賀一郎先生
参加費:社会人3000円 学生無料

【講師プロフィール】
〇多賀一郎先生
神戸大学付属住吉小学校を経て私立小学校に長年勤務。元日本私立小学校連合会国語部全国委員長。現在、追手門学院小学校講師。専門は国語教育。親塾を神戸と大阪で主催して、保護者教育に力を注いでいる。また、教師塾やセミナー等で、教師が育つ手助けをしている。絵本を通して心を育てることもライフワークとして、各地で絵本を読む活動もしている。
 『はじめての学級担任4 1から学べる!成功する授業づくり』 『小学校国語科授業アシスト これであなたもマイスター!国語発問づくり10のルール』『ヒドゥンカリキュラム入門―学級崩壊を防ぐ見えない教育力―』(明治図書)『子どもの心をゆさぶる多賀一郎の国語の授業の作り方』『全員を聞く子どもにする教室の作り方』『今どきのこどもはこう受け止めるんやで』(黎明書房)など、著書多数。
ブログ「多賀マークの教室日記」も好評。 (明治図書 教育Zineより引用抜粋)

申し込みは下記から
http://kokucheese.com/event/index/357352/

でっかいどう、北海道

Posted By on 2015年11月30日

今回、札幌ー網走ー帯広と回って
北海道の広さを実感した。
何もなくてただ道だけのところが何10キロと続く。
こういうところで、先生してるんだなあ
と、そのすごさを感じた。

堀さんと回っていて、
一度雪の高速でスピンして
中央分離帯を越えて泊まった。
堀さんが
「多賀さん、さすがだね、落ち着いている」
と言ったが、僕は割とこういうとき冷静になるようだ。
でも、「こういうとき」は、あまりない方がいい。

堀さんと10時間以上も車に乗っていたから
それだけいろいろと話をした。
やっぱり、録音しておいて
出版すれば良かったかも・・・。

ともかく、もう冬場の北海道はきつい。札幌が限界かな。
来夏と6月は決まりだけど
雪さえ降らなければ、行く。
そこにいくと、会いたい人たちがたくさんいるということは
すてきなことだなあと思う。

アクティブラーニングセミナー

Posted By on 2015年11月28日

アクティブラーニングと協同学習について、いろいろなところで取り上げられています。元々は大学と高校の導入だったのですが、中学、小学校でも、触れずに進めるわけにはいかない流になってきました。では、アクティブラーニングとは何なのだろうか。これまでの協同学習と違うのか。丸一日、徹底的に考えるセミナーです。仙台から若手のAL実践家の鈴木優太・尾形英亮両先生を招き、「スクールカースト」などの著作で有名な北海道の中学教師、堀裕嗣と多賀一郎で、二人の実践提案をベースに語ります。徹底的に追究する場になることでしょう。
■ 日時 2016年3月27日【日】 9時半~16時45分
■ 場所 兵庫私学会館 101号室
■ 参加費用 4000円 (26日と両日参加は2000円)
■ 参加人数 50人
■ 内容 9時半開会 
① 9時30分~10時 アクティブラーニングに必要なこと 多賀一郎 
② 10時10分~11時 鈴木優太からの提案
③ 11時10分~11時25分 フロアでアクティブ
④ 11時25分~11時35分 シェア
⑤ 11時35分~12時 優太の提案を斬る(シェアを受けて多賀が解説、質問)
 昼食休憩
⑤ 1時10分~2時 アクティブラーニングの効用と限界 堀裕嗣
⑥ 2時10分~3時 尾形英亮からの提案
⑦ 3時10分~3時25分 フロアでアクティブ
⑧ 3時25分~3時35分 シェア
⑨ 3時35分~4時 尾形の提案を斬る(シェアを受けて堀が解説、質問)
⑩ 4時10分~フロアの質問もまじえての鼎談 鈴木・尾形・堀 コーディネイト 多賀

申し込みは下記サイトから
http://kokucheese.com/event/index/353350/

ロケットセミナー、3月26日

Posted By on 2015年11月27日

今年も、新年度に向けてのロケットスタートセミナーを開催します。
今年は仙台から、鈴木優太、尾形英亮の若手に来てもらって、
若い教師がどのようなロケットスタートを準備するのかを語ってもらいます。
それに対して、多賀が細かいところを斬り込んで、先生方にも活かせるように質問していきます。
また、例年よりさらにバージョンアップした学級スタート、授業スタートの準備の仕方についてノートで考えていきます。
今の時代、準備を怠ってスタートを切ることは、どんなベテランでも危ないものです。
新年度に向けての準備のためのセミナーです。
なお、例年通り、懇親会でG&Aを行います。飲み会ではありません。

日時 2016年3月26日 1時~5時  場所 兵庫県私学会館

スケジュール
① 1時10分~2時10分 ロケットスタートの必要性と具体的方法・・・多賀
② 2時20分~3時20分 鈴木流 ロケットスタート 
③ 3時30分~4時30分 尾形流ロケットスタート
④ 4時30分~4時55分 多賀が突っ込んで聞き出す、スタートのコツ

■ 参加費 3000円  
■ 懇親会は2次セミナー 近くで費用は4000円程度

申し込みは、下記サイトから

http://kokucheese.com/event/index/351376/

今年はこれから

Posted By on 2015年11月26日

毎年、11月が一番荒れやすいのだが
僕の予想では、今年はこれからだ。
それは、数日前まで暖かかったから。

寒くなると、心も冷えやすい。
あったかいとき、心は荒みにくい。
急にさむくなってきた。

これからだ、教室が荒れるのは。

できることが少しはある。
寒いのだから、あたためることだ。
朝、寒くてキュッと心が縮こまっているときに
説教からはいるのではなく、
アイスブレーキングをして、
あたためることだ。

絵本を読むなら
「うきうきしたら」
「こうさぎましろのお話」
「赤鼻のトナカイ」
「サンタさんのいたずらっ子リスト」
「こいぬのうんち」
のような気持ちよくなる本を
読み聞かせすべきだ。
のような、

低学年セミナーの案内

Posted By on 2015年11月25日

第2回 低学年セミナー
昨年度試みて好評だった低学年に特化したセミナー、今年も開催します。各地でのセミナーは、高学年専門講師が圧倒的に多いので、どうしても高学年をイメージした子どもの姿で語られています。低学年の指導は、高学年とは違っています。低学年についての生活、授業の在り方を追及します。
■ 2016年3月20日(日)13時半~17時
■ 参加費 3000円 
■ 場所 兵庫県私学会館
http://www.hyogo-shigaku.or.jp/map.html
■ 内容
13時半~14時15分 「低学年(1~3年)を俯瞰する」多賀講座
14時20分~15時20分 「2年生の楽しい授業」中條講座
15時30分~16時15分 「1年生のとらえ方」 多賀講座
16時20分~16時50分  Q&A
■ 中條佳記。奈良県の小学校教諭。教育サークル「MY KOHAN」奈良事務局、教室を笑いであふれさせることを旨とする「お笑い教師同盟」の一員で、教員間のネットワークづくりに努めている。関西を中心に教員向けセミナーを主催する傍ら、自らも講演者として壇上に立つ。 著書『子どもの実感を引き出す授業の鉄板ネタ54』『コピーして使える授業を盛り上げる教科別ワークシート集 中学年』(黎明書房)
■ 多賀一郎 (追手門学院小)私学教師として永年担任を持ち続ける。現場主義。年間10校の公立校への指導助言の他、全国で親塾を主催して、保護者教育にも力を注ぐ。著書『ヒドゥンカリキュラム入門』『教師の話し方』『心を育てる作文教育』(明治図書)『一冊の本が学級を変える』『全員を聞く子どもにする教室の作り方』(黎明書房)他、共著、編著多数。
申し込みは下記から

http://kokucheese.com/event/index/349233/