Posted By taga on 2016年1月20日
いろいろな学校へ行ったときに感じることは
ベテランの先生方の力がとても大きいということだ。
その先生方が横を向くか、研究の流に乗ってくださるかで
その学校の変化が大きく変わってくる。
ところが、ベテランは新しいと感じることには
どうしても抵抗感が生じる。
僕にもそういう面はあるから、否定しているわけではない。
それは「経験」というメガネを通してみようとするからだ。
自分の経験は、事実だし、子どもたちに対してしてきたことへの自信もある。
その経験上、うまくいったことが、本当は子どもにとってマイナスであったなどとは思えない。
そこに、落とし穴もある。
インクルーシブ教育と言われ、「合理的な配慮を要する児童」に配慮をしなければならない。
このことを理解していないベテランは、実はたくさんいる。
「障害者に対する差別の禁止及び合理的配慮の提供義務」ということは、どういうことなのか。
まだまだ、理解が浸透していないのは当たり前だ。
例えば、ADHDの子どもが問題行動をとったとき、
必要以上に怒鳴りつけたり、厳しく指導していくことが、合理的配慮だと言えるのだろうか。
そういうことを、一度考え直してみる必要がある。
「そうやって、びしっとさせてきた」
「経験上、そういう子どもでも、ちゃんとさせてきた」
と思う気持ちは分からないでもない。
僕は自分がそうしてきたからこそ、このことには真摯に向き合いたいと考えている。
今の現場のベテランのみなさんにも、
聞く耳を持ってほしい。
そのことが子どもを痛めつけて、将来においてゆがんでいくきっかけになるかも知れない
という視点を持たなければ、子どもたちを苦しめるだけに終わってしまうこともある。
ベテランたちが、そこに眼を開いたら、
本当に「合理的配慮の提供」のできる学校になるのだと思う。
Category: 社会問題・教育問題 |
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Posted By taga on 2016年1月17日
21年目で初めて
この日を神戸以外の土地で迎える。
朝から心が騒ぐ。
あの日、神戸の街が変わってしまったことを
忘れることはできない。
合掌
毎年同じことを思うが
毎年、心を改めることだと思う。
明日に残さない。
それがこの21年の生き方の中心となってきた。
また一歩。
歩みは止めない。
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Posted By taga on 2016年1月15日
第2回 低学年セミナー
昨年度試みて好評だった低学年に特化したセミナー、今年も開催します。各地でのセミナーは、高学年専門講師が圧倒的に多いので、どうしても高学年をイメージした子どもの姿で語られています。低学年の指導は、高学年とは違っています。低学年についての生活、授業の在り方を追及します。
■ 2016年3月20日(日)13時半~17時
■ 参加費 3000円
■ 場所 兵庫県私学会館
http://www.hyogo-shigaku.or.jp/map.html
■ 内容
13時半~14時15分 「低学年(1~3年)を俯瞰する」多賀講座
14時20分~15時20分 「2年生の楽しい授業」中條講座
15時30分~16時15分 「1年生のとらえ方」 多賀講座
16時20分~16時50分 Q&A
■ 中條佳記。奈良県の小学校教諭。教育サークル「MY KOHAN」奈良事務局、教室を笑いであふれさせることを旨とする「お笑い教師同盟」の一員で、教員間のネットワークづくりに努めている。関西を中心に教員向けセミナーを主催する傍ら、自らも講演者として壇上に立つ。 著書『子どもの実感を引き出す授業の鉄板ネタ54』『コピーして使える授業を盛り上げる教科別ワークシート集 中学年』(黎明書房)
■ 多賀一郎 (追手門学院小)私学教師として永年担任を持ち続ける。現場主義。年間10校の公立校への指導助言の他、全国で親塾を主催して、保護者教育にも力を注ぐ。著書『ヒドゥンカリキュラム入門』『教師の話し方』『心を育てる作文教育』(明治図書)『一冊の本が学級を変える』『全員を聞く子どもにする教室の作り方』(黎明書房)他、共著、編著多数。
申し込みは下記から
http://kokucheese.com/event/index/349233/
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Posted By taga on 2016年1月13日
神戸の小学校で授業3本と講座。
少し疲れたが、
開いている時間に校長さんと話した。
給食のときに「幸せ運べるように」がかかっていたので、
その話から・・・
二人とも、この歌は最後まで歌えない。
同僚夫婦を亡くしたことと
教え子を亡くしたこと。
そんなことがとっさに頭をよぎる。
当時の避難所の大変さ。
「もう一度やれと言われても、絶対いやですよね。」
「自分の町が無くなっていて、涙がぼろぼろこぼれた・・・」
「一緒ですね。あのショックは忘れられません。」
二人で話し込んでいたら、
職員室には教頭さん以外、一人もいなくなっていた。
17日が近づいてきたんだなあ。
Category: 震災について |
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Posted By taga on 2016年1月13日
今回の
「国語教師力を鍛える
―授業づくりステップアップの理論×方法―」
には、言語巣集うについてもむ書いている。
単元を貫かなくても問題ないんですよと書いた。
最近、「単元は貫く言語活動」を強く提唱していた方の言葉が変わってきたらしい。
理解できない。
現場では、いつも
「単元を貫かなければいけませんか」
と国語教師から尋ねられてきた。
それに対する答えをまとめている。
引用・・・国語の実践研究をしておられる先生方からよくたずねられるのが
「言語活動とは、単元を貫かねばならないのですか」
ということです。現場では、中堅以上の教師が「単元を貫く言語活動」というものに対して疑問の声をあげます。
それはなぜかというと、書物等で示される実践があまりにも薄っぺらくて、
「これでは国語の力がつかない」
と実感されておられるからでしょう。
文科省では、言語活動を取り入れた指導事例集(『言語活動の充実に関する指導事例集』【小学校版】)を作っています。
そこでは確かに「単元を貫く言語活動」というものを掲げて、
並行読書、文章づくり等の事例が述べられています。
ところが、その通りにしても国語の力がつかないのです。
それはなぜかというと、肝心の国語力というものに目がいかず、
教材文から学ぶべきことがおろそかになってしまうからだと思います。
指導事例がおかしいのではなくて、形だけできても細かい国語の指導がなされなければ力はつかないということなのです。
こういう声をあげるのはほとんど国語教育に真剣に携わっている先生方であるということは、注目すべきことです。
言語活動は全ての教科に渡って目標とされています。そうであるとすれば、
国語科においては、国語の力をつけるための言語活動を考えなければなりません。
例えば、現行学習指導要領の国語、「各学年の目標及び内容」から、第1学年及び第2学年の「C読むこと」の言語活動についての記述は、次のようになっています。
「・・・例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 本や文章を楽しんだり、想像を広げたりしながら読むこと。
イ 物語の読み聞かせを聞いたり、物語を演じたりすること。
ウ 事物の仕組みなどについて説明した本や文章を読むこと。
エ 物語や、科学的なことについて説明した本や文章を読むこと。
オ 読んだ本について、好きなところを紹介すること。」
これらを授業化するために文科省では、単元を貫く必要があると言います。
例えば読書についても本文の学習が終わってからいろいろな関連書を読むことを持ち出したら二次的な学習になってしまうので、並行読書をするのだとしています。
その考え方自体は正しいと思うのですが、そのことを強調するあまり、単元を貫いた最後の活動に視点が偏ってしまうのです。
その結果、本体の文章の読み取りや言葉の指導がおろそかになってしまったのです。
だから、国語の先生方に子どもが力をつけているという実感がわかないのです。
言語活動はもともと、OECDの学力調査で日本の子どもたちの自分の考えを表現する能力が低いとされたことが発端となって考えられてきたことです。
「単なる学力でなく、それを利用し熟考する能力」が弱いとされたのです。
「文学的文章の詳細な読解に偏りがちであった国語学習を改める」という意識が偏りすぎて、
教材の確かな読み取りによって国語の力をつけるという部分がごっそりと抜け落ちてしまっているということです。
数時間で薄っぺらい読解をして形だけ何かをまとめるという言語活動の学習になってしまっているのです。
単元を貫かなくても、子どもたちに言語活動の学びは提供できます。
どうやったら、先ほどあげたような目標に子どもが到達するのかということを、考えていくべきだと思うのです。
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-210519-7
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Posted By taga on 2016年1月12日
今、僕の仕事の中心は、教師教育。
つまり先生方の育つ手助けをすること。
この難しさはどこにあるかというと、
最終的に人が育つかどうかは、
個人責任だということ。
そこは、手出しできない。
長岡弘樹の『教場』は
珍しい警察学校をテーマにした小説。
ここでは、篩いにかけられる。
覚悟を決めた人間しかものにならないから。
すさまじい世界を描く。
教師にもそういう一面はある。
ただ、違うのは、
対象が事件ではなく、
子どもたちだというだけ。
僕は篩にはかけない。
自ら階段を上るための技術と気力を示すだけ。
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Posted By taga on 2016年1月8日
初めての一般書。
もうアマゾンで予約開始しています。
小学生保護者の教科書
30年以上の現場経験を経て、全国で教員育成&保護者相談にあたる著者が、現代の小学生保護者が幸せな子育てをするために必要な知恵を伝授。
「小学校ってどんなところ?」
「どんな人が先生になっているの?」
「6年間で子どもはどんな風に変わっていくの?」
「どんなトラブルが起こるの? どう対応すればいいの?」
「発達障碍の疑いがある時には、どうしたらいいの?」
「先生への苦情や要望はどうやって伝えたらいいの?」
「いじめが起こったらどうすればいいの?」
など、小学校生活についてのあらゆる疑問から、
「子どもをやる気にさせるにはどうしたらいいの?」
「子どもの部屋でエロ本を見つけたらどうしたらいいの?」
「片づけられる子どもにするにはどうしたらいいの?」
など、家庭でのちょっとした悩みまで、
きめ細かくユーモアたっぷりのアドバイスがあります。
読めば読むほど、子育ては「学校と一緒にできる」ということに気がつき、子育てに閉塞感を感じている人はそこから解放されるでしょう。
新一年生の保護者はもちろん、どの学年であっても、いま心の中にある不安を解消する手立てが見つかる本です。
【編集担当からのおすすめ情報】
メディアが学校について取り上げるのは、たいてい事件が起きた時で、そこで紹介されるのは非常に特殊な例ばかりです。ごく普通の小学校の日常、よくいる先生の性質、平均的な子どもの育ちについては、実は知っているようで知らないことが多いのではないでしょうか。「不安」を解消するためにまずできることが「知る」ことです。
この本には、そうしたあまり知られていない小学校の実態が書かれています。豊富な現場経験(全学年をそれぞれ4回以上経験)があり、日々若手教師や保護者の悩みに触れ、子どものことを考えている著者ならではの、「教師」「保護者」「子ども」三者に対するフェアな視点があり、アドバイスにはどれも納得させられます。多少のことには目をつぶっても学校と協力しよう(我が子のために!)という気持ちに自然となってくるはずです。でも、ここぞという時の闘い方も書かれていますので、ご安心を。
小学生のいる家庭に一冊、子育てに不安を感じたらいつでも開いてほしい本です。
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「学校と一緒に安心して子どもを育てる本: 小学生保護者の心得 」 はコメントを受け付けていません
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Posted By taga on 2016年1月8日
アクティブラーニングと協同学習について、いろいろなところで取り上げられています。元々は大学と高校の導入だったのですが、中学、小学校でも、触れずに進めるわけにはいかない流になってきました。では、アクティブラーニングとは何なのだろうか。これまでの協同学習と違うのか。丸一日、徹底的に考えるセミナーです。仙台から若手のAL実践家の鈴木優太・尾形英亮両先生を招き、「スクールカースト」などの著作で有名な北海道の中学教師、堀裕嗣と多賀一郎で、二人の実践提案をベースに語ります。徹底的に追究する場になることでしょう。
■ 日時 2016年3月27日【日】 9時半~16時45分
■ 場所 兵庫私学会館 101号室
■ 参加費用 4000円 (26日と両日参加は2000円)
■ 参加人数 50人
■ 内容 9時半開会
① 9時30分~10時 アクティブラーニングに必要なこと 多賀一郎
② 10時10分~11時 鈴木優太からの提案
③ 11時10分~11時25分 フロアでアクティブ
④ 11時25分~11時35分 シェア
⑤ 11時35分~12時 優太の提案を斬る(シェアを受けて多賀が解説、質問)
昼食休憩
⑤ 1時10分~2時 アクティブラーニングの効用と限界 堀裕嗣
⑥ 2時10分~3時 尾形英亮からの提案
⑦ 3時10分~3時25分 フロアでアクティブ
⑧ 3時25分~3時35分 シェア
⑨ 3時35分~4時 尾形の提案を斬る(シェアを受けて堀が解説、質問)
⑩ 4時10分~フロアの質問もまじえての鼎談 鈴木・尾形・堀 コーディネイト 多賀
申し込みは下記サイトから
http://kokucheese.com/event/index/353350/
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Posted By taga on 2016年1月7日
今年も、新年度に向けてのロケットスタートセミナーを開催します。
今年は仙台から、鈴木優太、尾形英亮の若手に来てもらって、
若い教師がどのようなロケットスタートを準備するのかを語ってもらいます。
それに対して、多賀が細かいところを斬り込んで、先生方にも活かせるように質問していきます。
また、例年よりさらにバージョンアップした学級スタート、授業スタートの準備の仕方についてノートで考えていきます。
今の時代、準備を怠ってスタートを切ることは、どんなベテランでも危ないものです。
新年度に向けての準備のためのセミナーです。
なお、例年通り、懇親会でG&Aを行います。飲み会ではありません。
日時 2016年3月26日 1時~5時 場所 兵庫県私学会館
スケジュール
① 1時10分~2時10分 ロケットスタートの必要性と具体的方法・・・多賀
② 2時20分~3時20分 鈴木流 ロケットスタート
③ 3時30分~4時30分 尾形流ロケットスタート
④ 4時30分~4時55分 多賀が突っ込んで聞き出す、スタートのコツ
■ 参加費 3000円
■ 懇親会は2次セミナー 近くで費用は4000円程度
申し込みは、下記サイトから
http://kokucheese.com/event/index/351376/
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ロケットスタート 3/26 はコメントを受け付けていません
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Posted By taga on 2016年1月4日
昨日は、教え子たちとの会。
一年生で出逢ってから、20年経った。
みんなもう仕事をしている立派な社会人。
かわいいけど、やんちゃな子どもたちだった。
みんな本質的には変わっていないが
成長して大人になっている。
不思議なものだ。
この子達と話していると、
あたたかい気持ちになる。
1年生から担任したら、楽しい思い出ばかり。
大やけどで顔に包帯巻いて入学式に現れた子に
「お前、包帯巻いて来てくれないとさあ。」
と言って笑っていた。
ちょうどこの回生の子に会いにいくと家内に話したら、
「あの包帯の子の学年なの。」
と聞いてきた。
よほど印象に残っていたんだね。
一年生のときにお母さんのお腹にいた弟や妹を僕は担任した。
しかも、1年、5,6年と。
そういうことも話題になる。
あっという間に時が経つ珠玉の時間。
「先生にもらった手紙、まだ持ってるよ。」
女の子はいつまでもそういうものを持っている。
僕が怒った後、一人一人に手紙を書いたらしい。
全然覚えていないのに、手紙はずっと残っている。
怖いなあ。
Category: 学級教育 |
教え子との呑み会 はコメントを受け付けていません
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