多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

徹底的にやります

Posted By on 2016年3月18日

アクティブラーニングと協同学習について、いろいろなところで取り上げられています。元々は大学と高校の導入だったのですが、中学、小学校でも、触れずに進めるわけにはいかない流になってきました。では、アクティブラーニングとは何なのだろうか。これまでの協同学習と違うのか。丸一日、徹底的に考えるセミナーです。仙台から若手のAL実践家の鈴木優太・尾形英亮両先生を招き、「スクールカースト」などの著作で有名な北海道の中学教師、堀裕嗣と多賀一郎で、二人の実践提案をベースに語ります。徹底的に追究する場になることでしょう。
■ 日時 2016年3月27日【日】 9時半~16時45分
■ 場所 兵庫私学会館 101号室
■ 参加費用 4000円 (26日と両日参加は2000円)
■ 参加人数 50人
■ 内容 9時半開会 
① 9時30分~10時 アクティブラーニングに必要なこと 多賀一郎 
② 10時10分~11時 鈴木優太からの提案
③ 11時10分~11時25分 フロアでアクティブ
④ 11時25分~11時35分 シェア
⑤ 11時35分~12時 優太の提案を斬る(シェアを受けて多賀が解説、質問)
 昼食休憩
⑤ 1時10分~2時 アクティブラーニングの効用と限界 堀裕嗣
⑥ 2時10分~3時 尾形英亮からの提案
⑦ 3時10分~3時25分 フロアでアクティブ
⑧ 3時25分~3時35分 シェア
⑨ 3時35分~4時 尾形の提案を斬る(シェアを受けて堀が解説、質問)
⑩ 4時10分~フロアの質問もまじえての鼎談 鈴木・尾形・堀 コーディネイト 多賀

申し込みは下記サイトから
http://kokucheese.com/event/index/353350/

女性教師から学ぶ

Posted By on 2016年3月15日

4月の下旬に女性教師の考え方、実践を中心として
宇野弘恵先生と藤木美智代先生に
まとめていただいた本を出版する。

セミナーをしたり、出版したりは、男性ばかりである、
小学校では女性の方が多いのに。

父性原理だけでは通じなくなってきている時代においては、
女性教師の培ったものから学ぶべきだ。
そう考えている。

ということで、この本を持って、各地で三人のセミナーを予定している。
決まっているのは、今のところ、
5月14日の札幌。
7月23日の千葉県市川。
1月8日の米子。
1月9日の神戸。
女性だけでなく、男性も参加してほしい。
僕一人だけ男って、やだもんね。

予定しておいて下さい。

春のおとずれ

Posted By on 2016年3月14日

朝早く、犬と散歩していると
植え込みの低木を
鶯がペアで飛び交いだした。
低空飛行しては、仲良くくっつく。

この時期の風物詩。
鶯の谷渡り。

今朝はジョウビタキにも出逢った。

まだ寒いけれども、
確実に「春」がおとずれている。

鳴き始めた鶯は、
毎年、歌が上手くない。
何度も練習してしだいに上手になっていく。

春とは、そういう季節。

今年もたくさんの新人が教壇に立つ。
歌う準備はできているのだろうか。

新年度に向けて

Posted By on 2016年3月13日

今年も、新年度に向けてのロケットスタートセミナーを開催します。
今年は仙台から、鈴木優太、尾形英亮の若手に来てもらって、
若い教師がどのようなロケットスタートを準備するのかを語ってもらいます。
それに対して、多賀が細かいところを斬り込んで、先生方にも活かせるように質問していきます。
また、例年よりさらにバージョンアップした学級スタート、授業スタートの準備の仕方についてノートで考えていきます。
今の時代、準備を怠ってスタートを切ることは、どんなベテランでも危ないものです。
新年度に向けての準備のためのセミナーです。
なお、例年通り、懇親会でG&Aを行います。飲み会ではありません。

日時 2016年3月26日 1時~5時  場所 兵庫県私学会館

スケジュール
① 1時10分~2時10分 ロケットスタートの必要性と具体的方法・・・多賀
② 2時20分~3時20分 鈴木流 ロケットスタート 
③ 3時30分~4時30分 尾形流ロケットスタート
④ 4時30分~4時55分 多賀が突っ込んで聞き出す、スタートのコツ

■ 参加費 3000円  
■ 懇親会は2次セミナー 近くで費用は4000円程度

申し込みは、下記サイトから

http://kokucheese.com/event/index/351376/

松下崇くんの単著

Posted By on 2016年3月12日

『学級を最高のチームにする365日の集団づくり』6年
このシリーズは、赤坂真二の編著。
1年から6年までの著者陣は、近藤佳織、宇野弘恵、岡田広示、南恵介、松下崇と、
6人のうち5人までは、共に仕事をしたり、飲みに行ったりする、いわば仲間である。
従って、僕は、このシリーズに関する書評は書かない。
この中から、1,2冊だけ取り出して「すばらしい」と語るのは不義理だし、
全部凄いなんて言うのも、嘘くさいから。
だいたい、書評を書くのは、好きじゃないし。

ただ、6年の松下崇についてだけは、語っておきたい。
知る人ぞ知る実践家だが、今回が初の単著となる。
背の高い男である。
僕は見上げながら話す。笑笑
ラグビーをしていたから、細身だががっしりしている。
彼がどなったら、子どもたちはびしっとするだろう。
しかし、彼はそういう手法をとらない。威圧感を出さない。
もしもそういう子どもをビシッと抑えつける教師であったら、
彼から学ぶことは何もないだろう。
しかし、彼の手法は、多くの若手が実践できるものをもっている。
僕は彼のクラスを見て、授業もさせてもらったから、よく分かる。
とても細やかなのである。
繊細すぎると言ってもいいかも知れない。
常にまよい悩み考えながら進んでいる謙虚な姿こそ、彼のヒドゥンカリキュラムなのだ。

初めて会ったのは、冨山だっただろうか。
真面目な実践を持ってきて提案していた。
未熟で、短い時間の中で十分に思いを伝えられていなかったが、
言い方よりも中身のある実践であった。
「この実践での話をもっとした方がいい」
と、そのときのグループに進言したほどだ。

その次に出逢ったとき、彼は自分の失敗を語っていた。
若手が失敗を語ることは難しい。
それが実力の全てだと判断されてしまうかも知れないし、
それを乗り越えてあまりある実践の積み重ねが示せるわけでもないからだ。
でも、彼は語る。いつも等身大なのだ。
それでいて、出逢うたびにいつも大きくなっていっている。等身大の入れ物そのものが大きくなっていっているのだ。
カリスマ性で人気を博するような実践家ではない。
いつも、まよい、考えている。今の自分に満足などしていない。
おそらく彼はこの単著を喜ぶとともに、もうその実践の足りなさを考え始めているはずだ。
松下崇とは、そういう人間なのだ。
彼の主催するセミナーには、彼が勤めていた学校、今の学校からたくさんの教師が参加する。
おそらく全国の講師の中で、ピカイチの人数だろう。
それは、彼の実践が地に足の着いた、職場に根ざした、
仲間を大切にする実践だからだ。
若い先生は彼からこそ、学んでほしい。
この本を、そういう松下崇という教師の言葉だと思って読んでほしい。
6年生担任だからではなく、教師として学べることがたくさんあるだろう。

3.11

Posted By on 2016年3月11日

今日だけ偲ぶ人。
何らかのはたらきかけを続ける人。
関係ない人。
さまざまな人たちがいる。

阪神大震災でもそうだが、
地元以外では徐々に風化していくのは、仕方がない。

宮城の沿岸に延々とつながる防潮堤は
不気味だ。
その内側には何もない。
これが意味があるかどうかは、おそらく僕が生きている間には分からないだろう。

福島の状態がよくない。
もどれない地域があり、
原発は未だに放射能を制御できていない。
アンダーコントロールなんだそうだが、
正しい情報が伝わっているのかどうかも分からない。
何が本当かわからなくなっている。

阪神のとは違うことだけは確かだ。
そんなこんなことを、もやもやしながら、思っている。

疑問

Posted By on 2016年3月9日

広島での中学生自殺事件。
大切な人生を左右することを
記載ミスだなんて、話にならない。

でも、僕が疑問に思うのは、
中学1年生で万引きしていたら、
高校入試には推薦できないということそのものである。
何度も繰り返していたり、
ほんの数日前とかいうのなら、
まだ分かる。
しかし、中一で出来心でやってしまった万引きは、
高校を閉ざされるというものであっていいのかなあ。

もちろん、真面目に生きている中学生が推薦されるのは
当然だとは思うけれど・・・。
どうも、ストンと心に落ちてこない。

いずれにしても、
亡くなった子どもの命は戻ってこない。

『学校と一緒に安心して子どもを育てる本』

Posted By on 2016年3月8日

 仙台の蔦谷書店の特設台。
こういう経験は初めて。
いろいろなところで教育書の棚に置いているが、
平積みにしてくれているところもある。

本を読むという意識を持つおうちの方には
ぜひ、手にとっていただきたい。
この本は、保護者をらくにする本だと思っている。

若手の研究授業

Posted By on 2016年3月6日

若い先生が二人国語の研究授業を行った。
僕が担当している2年目、3年目の若手だ。
後の研究会での話し合いで、
いろいろな意見が出て、あっという間に時間が過ぎた。
授業そのものについての忌憚のない意見が続いた。
授業そのものに話が集中するということは、
良い研究授業であったということだ。

もちろんまだまだ未熟なところかあり、
良い学びになったとき思う。
彼らは真摯に受け止めて成長の糧にするだろう。

一人は、アクティブ・ラーニングを意識した授業をした。
先生方にアクティブ・ラーニングは追手門でこそ考えねばならないことだと話してきているが、
初めの第一歩を彼が踏み出してくれたことの意義は大きい。
もう一人は、去年新任研をしたときとは見違えるような授業をしていた。
子どもたちの育ちを、観ていた先生方が評価してくれた。
二人とも子どもに対する姿勢がいい。
そして、子どもたちとよく遊ぶ。
子どもの育ちでいろんなことを証明できる。

二人の成長を感じる。
これほどうれしいことはない。

低学年セミナー

Posted By on 2016年3月5日

第2回 低学年セミナー
昨年度試みて好評だった低学年に特化したセミナー、今年も開催します。各地でのセミナーは、高学年専門講師が圧倒的に多いので、どうしても高学年をイメージした子どもの姿で語られています。低学年の指導は、高学年とは違っています。低学年についての生活、授業の在り方を追及します。
■ 2016年3月20日(日)13時半~17時
■ 参加費 3000円 
■ 場所 兵庫県私学会館
http://www.hyogo-shigaku.or.jp/map.html
■ 内容
13時半~14時15分 「低学年(1~3年)を俯瞰する」多賀講座
14時20分~15時20分 「2年生の楽しい授業」中條講座
15時30分~16時15分 「1年生のとらえ方」 多賀講座
16時20分~16時50分  Q&A
■ 中條佳記。奈良県の小学校教諭。教育サークル「MY KOHAN」奈良事務局、教室を笑いであふれさせることを旨とする「お笑い教師同盟」の一員で、教員間のネットワークづくりに努めている。関西を中心に教員向けセミナーを主催する傍ら、自らも講演者として壇上に立つ。 著書『子どもの実感を引き出す授業の鉄板ネタ54』『コピーして使える授業を盛り上げる教科別ワークシート集 中学年』(黎明書房)
■ 多賀一郎 (追手門学院小)私学教師として永年担任を持ち続ける。現場主義。年間10校の公立校への指導助言の他、全国で親塾を主催して、保護者教育にも力を注ぐ。著書『ヒドゥンカリキュラム入門』『教師の話し方』『心を育てる作文教育』(明治図書)『一冊の本が学級を変える』『全員を聞く子どもにする教室の作り方』(黎明書房)他、共著、編著多数。

申し込みは下記から
http://kokucheese.com/event/index/349233/