多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

内容関与的動機付け②

Posted By on 2023年10月7日

さらに、内容関与的動機付けの話をしましょう。
学習で言いますと、
「どうしてその学習をしなければならないのか」
ということを納得させていくということが大切なのです。
特に思春期になって、人間としてのプライドが高くなってくるときにこそ、
「勉強しなさい」の一言ではなく、
「この勉強に、どういう意味があるのか」
「なぜあなたは勉強しなければならないのか」
という話をして、子どもを納得させないといけません。
 納得させられないままに、
最後は「やりなさい」と強く言って、外発的動機付けを繰り返してきて、
「うちの子は、なんでやる気がないんでしょうか」
とか、
「子どものやる気がないから、私ががんばってさせないといけないんです。」
とか言うのは、自分で子どもの気持ちをつぶしながら、その結果を子どものせいにしているという、
矛盾したことをしているんですよ。

 では、たずねてみます。
子どもに「どうして勉強しないといけないの?」と聞かれたら、みなさんは、いったいなんと答えますか?答えをお持ちですか?

内容関与的動機付け

Posted By on 2023年10月6日

 どうやったら、外発的動機付けから内発的動機付けに移行していけるのか。
 つまり、親が子供に「させている」という段階から、子どもが自分で学んでいくようにさせるのかという、最大の問題の話です。
 言い換えれば、
「自分からやる気を出させるには、どうしたらいいのか?」
 はい。実は、それに答えなんかありません。
 そんな便利な方法は、僕はないと思っています。
 だって、自分から進んで物事をするように、親や大人が外部からなんらかの働きかけをしたら、
その瞬間に、もう、外発的動機付けになってしまうじゃありませんか。
 
 なんて言ってしまったら、身もふたもないことになってしまいますね。
「結局、やる気を出させることなんかできないんじゃん。」
そこで、「内容関与的動機付け」という話をしましょう。
また、なんか難しそうな言葉が出てきましたね。
簡単に言うと、
「この内容だからこそ、やる気になる」ということです。
なぜそうするのかということに納得して活動したら、それが内容関与的動機付けになります。
「納得」がキーワードになります。

自分で学習する子どもへ

Posted By on 2023年10月4日

 自ら学習する時間がとれないと、勉強が身についていかないというのは、明白な事です。
 ですから、低学年までは外発的動機付けが中心になってもいいですが、
中学に近づくにつれて、徐々に内発的動機付けに移行していくといいんですね。
 外から、お母さんやお父さんにコントロールされて゜、やらされているのではなくて、
自分が自分の時間をコントロールしているんだという意識を持つことが、意欲につながるのです。
 僕の経験上、低学年からずっと子どもの学習を管理し続けてきた方のお子さんは、
だいたい、自分からは意欲的に勉強しようとは思わなくなってしまっています。
 だから、高学年になっても、おうちの方が手を出している。なので、いつまでたっても、自分からしようとはしないですね。
悪循環をずっと繰り返していくのです。
 電車で座っていたら、「お年寄りに席を譲りなさい」と言われて席を替わったとします。
これが外発的動機付けです。
 気分いいですか?次は自分から席を譲ろうとおもうでしょうか? 
 でも、自分から席を譲った時、これが内発的動機付けですが、次のモチベーションにつながりますよね。

子どもが本気になったら・・・

Posted By on 2023年10月3日

 ある子どもは、小学校の時には全く勉強をしなくて、お母さんを悩ませていました。
お母さんはキレてしまって、家から放り出して、弟さんの家から学校へ通うほどでした。
 その子が中学の後半ぐらいから、ものすごく勉強をして、成績もぐんぐんと上昇していったのです。
 親がどついても、叱っても、なだめすかしても、どんな方法をとっても、
絶対に勉強しなかった子どもが、必死に勉強しているんです。
 それは、目標ができたからなんです。
「僕はこうなりたい。そのためには、勉強しないといけない。」
と思ったからなんです。子どもが本気になったら、凄い結果を出してくるんですよ。
「じゃあ、うちの子もいつかそうなるでしょぅか?」
と聞かれたら、「なりません」と答えます。
 その彼の場合は、親は勉強しないことを怒ってはいたけれども、
「こうしなさい、ああしなさい。」と、手取り足取り教えていなかったんです。
子どもにやる気が出たときには、手取り足取り教えてこなかった子どもの方が伸びるということなんです。

動機付け…モチベーション

Posted By on 2023年10月2日

 動機付けという言葉があります。何かの行動を起こすときのきっかけのことです。
 動機付けには、外発的動機付けと内発的動機付けの2種類があります。
 外発的動機付けというのは、簡単に言うと、親や先生が子どもに何かをするように指導したり、
叱ったり、褒めたりという刺激を与えることによって、子どもが活動するようになるというものです。
 これは幼い頃には必要なものですが、小さい頃からずっとやり続けて、中学へ行ってもやり続けて、
高校へ行っても…となると、大変ですよね。そうなってしまうと、自分からは動けない人間になってしまいます。
 
 それに対して、内発的動機付けは、子どもが自分で「さあ、やるぞ」という気持ちになるようにしていくことです。
そりゃあ、そうできるんなら、そっちがいいに決まってますよね。
 自分から勉強してくれるんですよ。親として、こんなにありがたいことはないでしょう。
 自分から勉強してくれるんですよ。こんなにありがたいことはありません。
 親が我が子のことを「うちの子はやる気がない」
というときは、実は、この内発的動機付けができていないということなんですね。

思春期の子育ては難しい

Posted By on 2023年10月1日

思春期は、親からすれば、言動が不安定で、見ていたら腹の立つことの多い時期です。
「いったい、この子はどうなってしまうんだろう。」
とさえも、思うときもあります。
 でも、思春期におかしかった子どもたちが、全部そのままおかしな大人になるんだったら、人類は滅んでいますよ。
必ずつきものが落ちたようになる時があります。
高校の二年生ぐらいからかなあ。うそみたいにつきものが落ちるんですよ。
 ほとんどの子どもたちは、思春期を乗り越えて、正しい道を選択していくと思ってください。
 ただし、それまでにその子の人生にとって、決定的なダメージになることがないように、子育てをしないといけないんですよ。

 子どもを信じましょう。子どもを信じるというとき、何を信じるのか、ですよね。
 子どもの今の姿を見ていたら、とても信じきれないなとおもうことはあるでしょう。
 しかし、子どもを信じるとはね、目の前の子どもの姿を信じることだけではないんです。
 将来の子どもの姿を信じるということなんです。それができるのは、親だけなんですよ。

思春期の言葉掛けは要注意

Posted By on 2023年9月30日

 子どもの立場で自分の言い方や言葉そのものをふり返ってみましょう。
 大人の言葉掛け一つで子どもは変わります。
 子どもに言った言葉を、子どもの立場に立って考えてみると、ずいぶんひどいことを言っているものです。
大人相手になら使わないような言葉を平気で使っていますよ。
それに気づいた時は、素直に「言い過ぎてごめんなさい」と言えばいいのです。
 ただし、そう言ったからといって、こどもにいい反応をしてもらおうなんて思ってはいけません。
無視したり、「ふんっ」と感情を逆なでされるような態度をとられることもあります。
 思春期の子どもたちは、素直に分かったというそぶりは見せません。
でも、心には響いているんです。そこを信じられなければ、教育なんてできませんよ。

 そして、体が冷たいときには、心もきゅっと縮んでいるものです。
身体が温まった時に、話さないといけません。冷たく縮こまった心には、言葉なんてはいっていかないのですから。
 さらに、心はどうやったら温まるかというと、
「ありがとう」
とか「ご苦労さん」
と言ったストローク言葉ですよ。ストローク言葉を使いましょう。

子育てのヒント  受け皿を作りましょう

Posted By on 2023年9月22日

「受け皿」という言葉があります。
相手の思いを受け止める準備が受け止める側にできているということです。
 これができれば、子育ては全てOKです。
 というのは簡単なのですが、実際には受け皿を作るというのは難しいものです。
 まず、子どもの話をきちんと聞くことです。
きちんと聞くとは、何か用事をしていても、その手を止めて、子どもの目を見て一生懸命に聴くことです。
途中で口をはさまないで、最後まで聞き切ること。それが「きちんと聞く」ということです。

 大きな問題を起こした子どもの多くは、親子関係がうまくいっていませんでした。
親が子どもの心の受け皿になっていなかったんです。
 ということは、逆に考えれば、親が子どもたちを救えるということですよね。
大きな問題行動や犯罪を防げるということなんです。
子どもの思いを受け止められれば…。
 人は、誰かに心を投げ出せるように受け止めてもらえたら、心が落ち着くんですね
 親に望めなければ、子どもを包んでくれる別の大人の存在が必要なんです

思春期の言葉がけ 子どもが話を聞く時

Posted By on 2023年9月21日

「子どもが言うことを聞いてくれません。どうしたら良いのでしょうか?」
よくたずねられる言葉です。
これね、言うことを聞かそうとすること自体が間違っているんです。
 大人が子供に使っている言葉を改めると、子どもは言うことを聞いてくれるようになるものです。
 例えば、「…するべきでしょ」とか「・・・して当たり前です」とかいう言葉を使っていませんか?
 こういう言葉を使われると、子どもは話が聞けなくなるんです。

「もう六年生なんだから…」
この言葉はどうでしょうか?
「もう六年生」
って言われても、できないものはできないでしょ。
六年生になったから、ちゃんとできるはずだ、なんておかしいですよね。
じゃあ、五年生ではちゃんとしなくても良かったのでしょうか?
そんなわけないですよね。
 さらに、
「女の子でしょ。」
とか
「男のくせに」
とかいう言葉。
これらは、もう使ってはいけない言葉です。
男であれ、女であれ、ダメなものはダメでしょ。
女の子だからこうするべきだというのは、今の子どもたちには通用しません。
ジェンダーの観点からも、こういう言葉は使わないようにしましょう。
 

思春期の言葉がけ  しかるべき時は、しかる

Posted By on 2023年9月19日

 思春期だからと言って、全てに遠慮する必要はありません。
ダメなことはダメだと、はっきりと叱るべきです。
ただし、穏やかに、ですよ。
 大人なんだから、子どもの良くない行為については、叱ってもいいんです。
 だけど、叱ってから後のフォローも、しっかりと考えてください。
フォローなしで叱りっばなしにするのは、大人としてどうかと思いますね。
 叱ったら、最後まで面倒を見ないと…ね。
 ただし、よくある失敗なんですが、叱ってから「言い過ぎたな」と後悔して、
「言い過ぎたかもしれないね。」等と、子どもに取り入ろうとするのは、良くないですね。
 ぶれてはいかんのです。
 叱ったことには毅然として、後のフォローを考えるんです。
 フォローとはどういうことかというと、叱られた子どもが落ち込んでいたら、気分転換させればいいんです。
 何か別のことで、気分を変えさせるんです。
大人だからこそ、そこまでやらないといけません。
 きつく叱られた子どもは、親からの
「愛しているんだよ」
という表現を待っているものなのです。外食に誘うのも一つのやり方でしょう。