多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

子どもを認める言葉

Posted By on 2023年10月22日

 子どもを認める言葉
 子どもを認める言葉というものを意識して使いましょう。
 褒めなければいけないと思うと、良いところを探そうとしますよね。
でも、良いところって、簡単に見つかる子どもばかりではないんですよ。
だから、認める言葉を使いましょう。
 例えば「いいねえ」…「その絵、なかなかいいねえ。」どこがいいのかなんて言わなくてもいいんです。
ともかく、自分がいいと思ったんだから。
「いいねえ、そのやり方。」とか「そんな面白いことを考えてたんだ、いいねえ。」
 ほら、なんにでも使えるでしょ。
SNSには「いいね」ボタンがあります。
自分の投稿にたくさん「いいね」がついていたら、気分は良くなります。
「いいね」をつけた人は、たいして良いとまでは思っていなくて、軽い気持ちで「いいね」を付けているのかも知れない。
でも、「いいね」をつけられた方は、肯定された気分になるのです。
 次に、「なるほど」という言葉。…
「ううん、なるほど。あなたの言うとおりだね。」
とか
「なるほどなあ、そこまで考えていたんだね。」
とかいうように使います。
「なるほど」と言われたら、すごく肯定された気分になりますね。

わがままって何

Posted By on 2023年10月21日

わがままって何

 わがままを言う子どもっていますよね。
子どもはわがままなものなんですよ。
全くわがままを言わない子どもの方が、僕からしたら、恐ろしいですね。
 子どもは大人のペットでも奴隷でもありません。
1個の人格を持った人間です。でも、まだまだ未熟なんですよ。
未熟な人間はわがままも言うもんです。

 じゃあ、そのわがままを放っておいていいのか、というと、そうではありません。
 こどもの言動をわがままという前に、その質を見るんです。
どういう種類のわがままなのか?そこをようく見ないとね。
・ 自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなるのか。
・甘えたさんで、周りがなんでも受け入れてくれると思っているのか。
・我慢ができない性格なのか。
・人の話をきちんと聞いていないのか。
・自分が正しいと思い込んでいるのか。
・自分では言ってることが「わがまま」だとは思っていないのか。
 どういう「わがまま」なのかで、その対応の仕方も変わってきます。
 ただし、他人に迷惑をかける行為は、断固として認めないようにしないといけません。

「いい子」に仕立て上げない

Posted By on 2023年10月20日

「いい子」に仕立て上げない
そもそも、「いい子」ってなんでしょう?
 大人の言うことをちゃんと聞いて、お行儀良くって、あまり親に手をかけさせない子どものことですか?
 それは、大人にとって都合のいい子に他なりません。
 おとなにとっての「いい子」を演じているこどもはいます。
つらいんですよね、そういう子どもは。
姉妹で、妹がしょっちゅうお父さんに叱られているのを横目で見て、自分は叱られないように頑張ったという子どもがいました。
高校に入ってから、不登校になって、荒れて、大変でした。
つらいですよ。しんどいですよ。
いい子を演じている子どもは、いつかどこかで心が壊れてしまうときがくるかもしれません。
そのお姉さんは「お父さんに叱られている妹が羨ましかった」と言ったんですよ。

 子どもは本質的に悪いことするもんです。悪いことしたって、叱られたって、親との関係は全く壊れないんだと教えてあげましょう。
 こどもを丸ごと「いい子だねえ。」って言いましょうよ。
私の子どもとして生まれてきてくれたんだから「いい子」なんだよって言いましょうよ。

「約束したでしょう」

Posted By on 2023年10月19日

「約束したでしょう」
子どもを「約束したでしょう」と問い詰めることはありませんか?
 親子の間の約束って妥当なものなんでしょうか?
 子どもと親は対等の立場ではありませんよね。対等の立場ではないところでの約束って、いいんですかね。
 ブラック企業とは、対等ではない立場で契約を結ばされて、不利益を受けることがあります。
弱い立場の労働者は、自分にとって不利な内容であっても、理不尽な契約を結ばされるものです。
 そして、その契約を盾にとって、「契約する時に、ちゃんと承諾書をとっている」と、労働者を責め立てる、それがブラック企業です。
立場が対等でないときに結ばされた契約は無効だとされています。
 それと同じなんですよ、子どもと親との約束って。
 ブラック親との約束は、圧倒的な力の差において、結ばされます。
 それで、その約束が守れなかったら
「約束したよね。」
と、約束を振りかざすんです。
 子どもとの約束なんて、親から一方的におしつけられたものがほとんどです。
 そんなものは、本当の約束ではありません。
「ママと約束したでしょ。」というのは、ブラックママですね。

言わない方がいい言葉

Posted By on 2023年10月18日

言わない方がいい言葉
「言いたいことがあったら、はっきり言いなさい。」
という言葉、使ったことありませんか?
 これね、大人がよく使う手なんですよ。
絶対的な権力で子どもを押さえつけて「はっきり」家失くしておいて、「はっきり言いなさい」なんて言うんですよ。
 特に幼稚園や低学年の子どもに対してこういう言葉を使ったら、ほとんど暴力に近いんですよね。
「言いなさい」と言いながら、実は「言わせなくしてる」んですよ。

 子どもって悪いことしますよね。それで親から叱られて反省して育っていくのが自然です。
ただ、子どもが何か悪いことをしたら、子どもにした理由をたずねる大人がいます。
ちゃんとした理由なんてないことが多いんですよ。大人だってありますよね
「あー、やっちゃったあ」っていうこと。
 失敗の理由を問うなんてナンセンスです。
無理に理由を聞かれなかったら、子どもは安心します。
安心した状態だと、「やる気」は出やすいものなんですよ。

やる気をなくさせる大人の言葉②

Posted By on 2023年10月17日

  「そんな子は嫌い」
 どんなに悪いことをしても、心まで腐っているわけではありません。
「嫌いだ」という言葉は、こども完全否定です。
言われた子どもは、「お母さんは自分のことが嫌いなんだ」と本気で思いこみます。
「嫌いだ」なんて言葉は、子どもに投げつけないでください。
「私は、そういうことされたら、悲しい。」
「そんなこと言われたら、私は気分が悪くなる。」
と、ご自分の感情を語るのはいいんです。
 自分を否定されて、前向きになれるはずがないですよね。

 この忙しい時に…」なんて言ってませんか?
子どもって親が忙しくしている時に限って、何か言って来たりしませんか?そのときに、
「今、忙しいの。見て分からないの?」
と叱る親と、忙しいのに手を止めて話を聞いてくれる親と、どちらの方が子どもに信頼されるでしょうか。
忙しい時にでも話をちゃんと聞いてくれたら、子どもは安心するんですよ。
安心したら、「やる気」につながるんです。
心が落ち着かなくて、やる気なんて出るはずがないでしょう。

やる気をなくさせる大人の言葉

Posted By on 2023年10月10日

やる気をなくさせる大人の言葉
「これでも片づけたつもりなの?」

 子どもにやる気をなくさせる大人の言葉があります。
 まず「これでも片づけたつもりなの?」という言葉。
 問いかけながら、相手を攻撃している言葉です。片づけができることは、生活習慣の上で大切な事です。
でもね、みんなが初めからちゃんとお片付けができたわけじゃないんですよ。
子どもなりには、片づけたつもりになっていても、大人から見れば、「片付いてない」ということもあるんです。
 十分にできていない子どももに対して、小さい子どもの頃は、
「はい、こうやってないないしましょうね。」
なんて言ってませんでしたか?そう言って、一緒に片づけしてませんでしたか?

「これでも・・・、」
って何ですか?
子どもなりに一生懸命にがんばったんだって、思ってあげないといけませんね。
 自分の望む姿になっていないからといって、「これでも片づけたつもりなの?」はないでしょう。
 子どもなりにがんばったんだと認められて、初めて、次はがんばってもう少しちゃんとしようっていう気持ちになるんですよ。
 自分のハードルで判断するのではなく、子ども目線でハードルの高さを変えるんです。

子どもを納得させる

Posted By on 2023年10月9日

子どもに
「どうして勉強しないといけないの?」
と聞かれたら、僕なら、こう言います。
「今よりも、賢くなるためだよ。」と。
これがベースです。
そこから続ける言葉は、子どもの状態によって変えていきます。
「おれは別に賢くならなくってもかまわない。」
という子どももいるでしょう。
 そういう子どもには、
「君が大人になって結婚して子供ができたときに、勉強できないってバカにされるぞ、我が子に」
というときもあります。
 また、言い方を変えて
「勉強は凄くできなくたってかまわない。でも、世の中ね、読み書きができないと、人にだまされることがあるんだよ。
『ここにサインしてください』と言われて、書いてる意味が分からずにサインしてしまったら、
後でたくさんお金をとられることだってあるんだよ。」
と言います。
 子どもに「どうして宿題をしないといけないの?」と聞かれたら、
「大人になったらね、したくなくてもしなければならないことが、いくつもあるんだ。
お父さんお母さんだって、先生だってそうだよ。
そのときにね、嫌なんだけど宿題をしていた経験があると、がまんしてがんばれるんだよ。」
 と言います。子どもを理屈で「納得」させてください。

内容関与的動機付け②

Posted By on 2023年10月7日

さらに、内容関与的動機付けの話をしましょう。
学習で言いますと、
「どうしてその学習をしなければならないのか」
ということを納得させていくということが大切なのです。
特に思春期になって、人間としてのプライドが高くなってくるときにこそ、
「勉強しなさい」の一言ではなく、
「この勉強に、どういう意味があるのか」
「なぜあなたは勉強しなければならないのか」
という話をして、子どもを納得させないといけません。
 納得させられないままに、
最後は「やりなさい」と強く言って、外発的動機付けを繰り返してきて、
「うちの子は、なんでやる気がないんでしょうか」
とか、
「子どものやる気がないから、私ががんばってさせないといけないんです。」
とか言うのは、自分で子どもの気持ちをつぶしながら、その結果を子どものせいにしているという、
矛盾したことをしているんですよ。

 では、たずねてみます。
子どもに「どうして勉強しないといけないの?」と聞かれたら、みなさんは、いったいなんと答えますか?答えをお持ちですか?

内容関与的動機付け

Posted By on 2023年10月6日

 どうやったら、外発的動機付けから内発的動機付けに移行していけるのか。
 つまり、親が子供に「させている」という段階から、子どもが自分で学んでいくようにさせるのかという、最大の問題の話です。
 言い換えれば、
「自分からやる気を出させるには、どうしたらいいのか?」
 はい。実は、それに答えなんかありません。
 そんな便利な方法は、僕はないと思っています。
 だって、自分から進んで物事をするように、親や大人が外部からなんらかの働きかけをしたら、
その瞬間に、もう、外発的動機付けになってしまうじゃありませんか。
 
 なんて言ってしまったら、身もふたもないことになってしまいますね。
「結局、やる気を出させることなんかできないんじゃん。」
そこで、「内容関与的動機付け」という話をしましょう。
また、なんか難しそうな言葉が出てきましたね。
簡単に言うと、
「この内容だからこそ、やる気になる」ということです。
なぜそうするのかということに納得して活動したら、それが内容関与的動機付けになります。
「納得」がキーワードになります。