Posted By taga on 2022年3月30日
Ⓔ 鬱傾向のあるあなたに
現代は、どんな人でも鬱になる可能性を持っています。特に鬱傾向のある人は、そういう自分であると自覚し、鬱に落ち込まないように工夫することが必要です。鬱傾向そのものは変えられなくても、鬱を回避することは意識していたらできます。
生活する中で、歯車がうまく回らなくなるときがあります。これは、誰にでもあることです。そんなときに鬱傾向が出てきてしまいます。
「こうしたから、困ったことになった。どうしようもない。」
「自分は何をやってもダメだなあ。」
「生きている意味が分からなくなってきた。」
等と、普通の人ではそこまで考えないことを、鬱々と考えてしまうのです。
こういうときは、家の中に籠らずに外へ出ましょう。喫茶店にでも入って、ケーキとコーヒーを注文して、ぼんやりと過ごすのです。家の中にいたら、鬱がどんどん進行してしまいます。こぎれいな格好をして、外にでましょう。
考え事をするのも、外でやった方がいいのです。
子育ては、子どもと共に歩む営みです。本来、親が圧倒的な力を持って子どもを引っ張っていくものではありません。鬱の入り口に立ってしまうことがあったら、子どもと一緒に話し合って考えていくようにしましょう。自分独りで問題を抱え込んで、子どもには悟られないようにしたりすると、よけいに悪化しますよ。
子どもには生きるエネルギーがあります。鬱傾向のある方は、子どもからエネルギーをもらうような気持ちで子どもに接すればいいのです。
また、犬や猫を飼って、そのお世話を子どもと一緒にしていると、癒されることがあります。それも鬱に陥らないためのく工夫ですね。
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Posted By taga on 2022年3月29日
Ⓓ ネガティブ思考のあなたに
ネガティブ思考になってしまう人間は、何をしてもネガティブな考えから逃れられません。自分のしたことについて、
「こう思われたらいやだなあ。」
とか、
「きっと変な風に誤解されてると思う。」
などと、自分で勝手にマイナスの判断をくだしてしまうのです。
対人関係で言うと、人はそれほど他人のことに関心を持たないものです。自分のことを考えるのが手いっぱいで、他人の言動をたいして気にも留めていない方がほとんどです。他人の考えなど気にする必要はないのですが、このタイプの方は、気になってしまうものなのですね。
物事をするときには、まずできない理由を考えてしまいます。
「あれがあるから、難しい。こんなことが考えられるから、無理だろう。」
と、ネガティブなことばかり考えてしまうので、なかなか一歩が踏み出せないのです。
やってみたら案外簡単なことはたくさんあるのに、その一歩が踏み出せず、躊躇しただけで終わってしまいます。
子育てで言うと、常に自分のしていることに不安があるので、いろんな本を読んだり、子育ての情報をネットで調べたりして、いろんなことをやってみて、しかもその一つ一つには常に
「これでいいのだろうか?」
という疑問がつきまとうので、やり抜くことができません。
だいたい、子育てには千差万別の方法があり、それぞれのやり方に長所と短所があるものです。それらを自分の子どもにあてはめて、よりベターな方法をとるしかないのです。
自分の子どもをよく見ることです。子どもの言動をしっかりと把握することです。そこからしか、子育てのベターな方法は出てこないものなのですよ。
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Posted By taga on 2022年3月28日
Ⓒ のんびりタイプのあなたに
他人から見たら、
「遅い。もっと早く動いてくれないと・・・。」
と、思われるかも知れません。
何事にも鷹揚に構えているので、周りからは、じれったく感じるかも知れません。
でも、一方で、あなたのようにゆったりと構えてもらっていたら、
子どもたちはのびのびと生きられるものです。
細かいことをいちいちチェックされることも少ないし、
アバウトなので子どもがしっかりしないといけないと思うこともあるでしょう。
ただし、子どもが窮地に陥った時には、よく子どもの言葉に耳を傾けて、
一緒にどうしていくかを考えないといけないでしょうね。
いじめの加害者にも被害者にもなりうるし、
問題行動を起こして収集をつけなければならないときだってあるでしょう。
そんなときは、友人を頼りましょう。
おそらくのんびりタイプのあなたには、しっかりした友人がいることが多いでしょう。
その友人や信頼できる人に相談して一緒に考えてもらいましょう。
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Posted By taga on 2022年3月27日
Ⓑ 完璧主義のあなたに
子どもの宿題は帰ってすぐにしなければ気持ちが悪いとか、帰ってきたらカバンの置くところは決まっていて、そこに置かなければ気分が悪くなるとか、時間通りに食事や朝の準備をすませて家を出てほしいとか、帰宅時刻が不安定になるとイライラするとか・・・。なんでもがきちんとしていないと、気が済まないというタイプの方。
ご自分が完璧主義だからといって、子どもたちも同じ性格だとは限りません。そんなときには、
「この子はなんでこんなにだらだらとしているんだろう。」
と、腹が立ってしまうでしょうね。
そこで、子どもにいろいろと口出しや説教をして、それでも子どもが直せないとなると、切れてしまうかも知れません。
だいたい、こういう完璧タイプの親には、子どもは反発しがちなものなのです。
ここは、完璧にするのは、ご自分のことに限定するように考えてみてはどうでしょうか?
自分は完璧主義なのだから、自分のことは完璧にするが、子どもたちにはそれを強要しないことです。
例えば、食事の準備時間は固定してそれに応じて準備してしまう。子どもたちにも声掛けはするけど、その後の時間のコントロールは子どもたち自身に任せるのです。
温かいお味噌汁や紅茶が冷めてしまっても、それは子どもたち自身が自己責任で受け止めてもらえばいいと割り切るのです。
「自分はきちんとする。あなたたちがペースを崩すのはあなたたちの責任です。温かい食事が食べたければ、それに時間を合わせなさい。」
という感じですね。
ご自分の精神というか、考え方というものは大事にしなければいけません。だいたい、完璧主義の方は、だらだらした生活態度は許せなくなるものです。でも、それを口にしても言い合いになるだけで、不毛です。
自分はきちんとして、子どもが合わせられるものは合わせる、それができなければ、無視するというのが良いと思います。
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Posted By taga on 2022年3月26日
Ⓐ コミュ症のあなたに
コミュ症という言葉が世の中で広まってきました。他人とのコミュニケーションに難のある人を指す言葉です。僕が出会った保護者の中にも、このタイプだろうなと思われる方はいらっしゃいました。
懇談で話していると、ときどきぼそぼそと話されるだけで、あまりご自分の意見はおっしゃらないのです。僕と目線を合わせることさえ苦痛に見える方もいました。
保護者会でも隅っこに座られて、あまり周りの方々と雑談される様子も見えません。親しい保護者もとても少ない方というのが多かったように思います。
ただ、このタイプの方は、ご主人がトラブルにあったり、単身赴任になって家族のことを独りでしなければならなくなったりしたら、なんだかしゃきっとされて別人のようになることがありました。
たとえそういうアクシデントがなかったとしても、子どもに対して愛情を注いでいらっしゃることは、よく伝わってきました。
つまり、このタイプの方は、コミュ症であることを気にしなければ、親としてある程度のレベルの教育はできているということです。
コミュ症というのも、自分の性格というか個性の一つだと捉えて、自分が子どもたちにすることを大切に考えていれば良いのです。
今の時代、コミュ症の方に対する理解も少しずつ出てきています。他人とコミュニケーションをとる努力は一般的には必要だと思いますが、いいじゃないですか、自分はコミュ症であっても、子どものことがちゃんとできていれば。
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Posted By taga on 2022年3月25日
⑮ 番外編 自分はどのタイプか見極めよう
人はみんな違っています。個性とも、タイプだとも言われます。自分はどんなタイプなのかを考えて、そういう自分に合った心の持ち方や言動の仕方を考えることは大切なことではないでしょうか。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」
という言葉が「孫氏」にあります。
まさしく己を知って、それに応じた教育を考えましょう。人は、自分以上のことはできません。どんなに優れた教育であっても、自分に合わなければできないのです。そして、理想の教育を追い求めてもできなければ、挫折感に打ちのめされることでしょう。
自分を否定しても仕方ありません。だって、そういう自分なのですから。子育てという重要な仕事は、休むことなく続いていくのですから、自分らしい子育てを目指すべきです。
だいたい、性格は諸刃の剣です。味方によって、良いものにも悪いものにも変わります。
個性というものを少し、あげてみます。
マイナス面とプラス面の両側からみてみましょう。ご自分はどれに当てはまりますか。
① 細かいことにこだわりすぎる。しつこいとまで言われる。そういう性格は逆に言うと、粘り強くて研究熱心なのではないでしょうか。
② 何にでも口をはさむ。出しゃばりとみられる。そういう性格は、好奇心旺盛で探究心が強いのだとも解釈できます。
③ 無神経で鈍感、いいかげんな性格だと思ったら、それはものごとをいつまでも気にしない性格、おおらかな性格ですよね。
④ わがままで自分勝手って、嫌なやつに思えますが、見方を変えたら、自己実現力が強くて自己主張ができるタイプだとも言えます。
⑤ ケチで吝嗇家だと思われる方は、実は倹約家で堅実な生き方をしているでしょう。
⑥ なにごとにつけても遅くて時間がかかり、ばかていねいすぎる方の場合、ものごとにじっくり取り組むタイプだと言い換えられます。
⑦ 神経質で細か過ぎる方は、繊細で他者に対して心配りができる性格ではありませんか。
どうでしたか。
僕は、④と⑦だと自分では思っています。
同じ個性(性格)でも、見方を変えると、違う方に変わるでしょう。
人はいろんな個性を持っています。まったく同じ個性の人間は、双子以外は、この世に存在しません。
その個性のプラス面に光をあてて自分のできることを考えてみましょう。
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親力 44 自分はどのタイプか見極めよう はコメントを受け付けていません
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Posted By taga on 2022年3月24日
■ 高学年~中学生(思春期)との対話
高学年になると、女の子は完全な思春期だと言えます。男子も少しずつ思春期に入っていきます。思春期はややこしい時期です。まともに親と対話しようとしない子どもも出てきます。
体のあちこちで第二次性徴(体全体で性差が生じてくる時期)が起こっているので、なんとなくイライラして不安定なのが当たり前の時期です。
話しかけても反応しないし、時には無視したりされることもあります。ちょっとしたことで反抗してくることもあります。対話しようとしても、拒否されやすい時期であるということは、頭に置いておいた方がいいでしょう。
ただでさえ対話するのが難しい時期なのに、子どもの様子を見ていて話したくないように見える時には、ちょっと話しかけるのは待った方がいいと思います。大人だって、期限の悪い時に話しかけられたら、嫌ですよね。
それでも、どうしても対話しなければならないときはあります。子どもがいじめに加担しているのではないかと思うときとか、逆にいじめられているのではないかというとき。子どもが反社に関わっているのではないかと感じるとき。子どもの将来について進学とかを話し合わなければならないとき。等々。
つまり、思春期に対話しなければならないことって、子どもの人生に大きく影響することが多いのです。
この時の対話は、まさしく「対話」なのです。つまり、相手と対等の位置でお互いの話をよく聞いて、お互いが納得のいく線について話し合うのです。相手はまだ子どもです。世の中のことはよく分かっていません。だからといって、親が世の中のことをよく分かっているというのも傲慢だと思います。親が分かっているのは、自分の経験した世の中の一部なのだということは、認識するべきです。
「お前は何も分かっていない。」
「世の中を甘く見るな。」
等ということは、反発を産むだけの言い方です。
子どもの考えをよく聞いて、一緒に考えていくという姿勢を示すべきだと思います。
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親力 43 高学年~中学生(思春期)との対話 はコメントを受け付けていません
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Posted By taga on 2022年3月23日
■ 中学年との対話
中学年になると、少しレベルの高い会話もできるようになります。ただし、メタ認知は弱いので、言っているほどには理解できていないと思った方が良いでしょうすが・・・
具体的な言葉だけでなく、抽象的な言葉もつかえるようになっていきます。(もちろん、個人差は大ありですが・・・)
この時期の子どもたちは、他者に対してのことばかりが見えています。
「〇〇くんが、こんなことをしていた。」
「△△さんは、あんなことをして、いいのかなあ。」
等と、他者の批判が多いのです。
思わず、
「あなたはどうなの?」
と言いたくなってしまいます。
人のことばかりを言いがちなのだから、その他者への眼を、きちんとさせましょう。どういうことかというと、あいまいな表現に突っ込んで、より詳しく正確に見たこと聞いたことを話させるのです。
「みんなが言ってる。」
というのを、
「誰と誰が言ってるのを聞いたの?」
と、正確な人数を言わせます。覚えていないというときもあるでしょうが、
「じゃあ、『みんなが言った。』というのは、おかしいですね。」
と、考え直させるのです。
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親力 42 中学年との対話 はコメントを受け付けていません
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Posted By taga on 2022年3月22日
■ 低学年との対話
低学年の子どもは、いろいろなものに対する経験値が圧倒的に不足しています。いわゆるメタ認知というものが少ないのです。
さらに、抽象的な話をしても理解できません。具体的な話しかできないと言っても良いでしょう。
具体と抽象とは、どう違うのでしょうか。よく出てくる言葉ですよね。
「具体的な話をしましょう。」
「あなたの話は抽象的過ぎて、よく分からない。」
等ということを耳にしませんか?
具体とは、はっきり目に見えたり、触ったりできるものだと考えると分かりやすいと思います。机、ノート、本、コップ、カーネーション、キツツキ、ライオンといった物は、具体物です。
一方、抽象的というのは、具体から共通点を取り出したものを言います。文房具、花、小鳥、動物というと、抽象的になります。また、頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさまも、抽象的です。
低学年の子どもたちの多くは、具体的なものがないと、理解できません。頭の中だけで考える抽象的な思考ができないのです。
よく幼い子どもにはかみ砕いてていねいに説明してやらないと理解できないと言われますが、まさしく具体的な説明が必要なのです。
従って、低学年の子どもとの対話には、親が子どもの思考を具体的に考えないと理解できないし、話すときに抽象的な言葉ばかりを使ってしまうと、成立しません。
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親力 41 低学年との対話 はコメントを受け付けていません
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Posted By taga on 2022年3月21日
※ 年代別に変わる対話
当たり前のことですが、子どもたちは年代によって大きく変わります。大人はたいして変わりません。ですから、子どもに対して話し合うときには、親がレベルを子どもに合わせていかねばならないのです。当たり前のことなのですが、案外、そこを理解している方が少ないのです。高学年の子どもを「子ども扱い」してみたり、低学年の子どもに難しい概念で話をしたりしてしまうのです。
それでは、まともな対話が成立するはずがありません。
子どもの発達段階に応じた対話の仕方があるのです。(ただし、発達には個人差がありますので、三年生になったら全員が三年生のレベルになっているとは限りません。中高生レベルの三年生もいれば、幼児期に近い三年生もいるということです。)
※ 幼児期の子どもとの対話
幼児期の子どもは、話があっち飛びこっち飛びします。一つのことに集中して話し合うことは、時間をかければかけるほど難しくなります。
筋の通らないことを平気で主張してきます。それらを全て肯定して聞いていたら、大変なことになってしまいます。
この時期の子どもたちは感情だけでモノを言っていることが多いのです。
また、よく聞いても理解の難しい独特の言葉を発するときもあります。
「パージフテン」とか「ヘンロ―グレン」とか、全く意味が不明な言葉を連発してくるのです。
そうした言葉を全て読み解こうとすることは、意味がないように思います。そんなことよりも、子どもの「思い」をくみ取ってあげることが必要でしょう。
「そうかあ。〇〇〇と思ったんだね。それは腹が立つよねえ。」
と、感情そのものを受け止めることから始めるべきです。
自分の思いを受け止めてもらえたと思ったら、それだけで子どもの問題は半分以上解決されてしまうのです。
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親力 40 年代別に変わる対話 はコメントを受け付けていません
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