多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

ガス抜きと愚痴の違い

Posted By on 2015年9月3日

「本の会」№12の質問タイムで
ガス抜きと愚痴の違いについて聞かれた。
これは、日垣隆さんの本で、
ガス抜きは必要だが、愚痴は一回が限界だという話があったから
それを受けての質問。

僕が話したのは「共有」できるかどうかだということ。
同じ職場の同僚なら、
ぶつぶつといっても、その思いを具体的に共有できる。
でも、恋愛話は共有できない。
共有できるものは、ガス抜きになるけれども、
共有できないものは、愚痴にしかならないということ。

恋愛についてぶつぶつ言われるのは1回しか無理。
何回も聴かされると、
「それって、のろけでしょ」
と思いたくなる。
「だったら、分かれたらいいじゃん」
とかも思ってしまう。

共有できる相手に話すとガス抜きになる。
なぜなら、本気で共感してもらえるからだ。

本の会 12

Posted By on 2015年9月2日

今年の夏も、「本の会」№12で締めくくった。
ここは、僕のホームグラウンド。
いつもは講演原稿を作り込んでいくが、
ここでは、メモ書き程度で、アドリブで語る。
それでもいいという安心感がある。

1時間半の予定はただの予定。
毎年だけど、2時間近く語る。
本も絵本も
しっかりと読む。

今回はみなさんに早口言葉音読もしてもらった。
声を出すことの大切さは、
声をださないと分からないから。

多くの方が関心を寄せたのが
『折れそうな心の鍛え方』日垣隆
この本は鬱病と共に生きる筆者の
ユニークで素直な行き方、考え方の本。

鬱病は現代人の共通病。
誰でも一つ間違うとその魔手に戸の込まれる可能性がある。
この本は、心の持ち方を具体的に示してくれる。
何人かが購入するって言っていた。

「本の会」では、
ふだんのセミナーでは決して読まないような本も読む。

「お~い! お~ちゃん!~自閉症の弟と私のハッピーデイズ~」

Posted By on 2015年9月1日

「教室の『あの子』を考える」シンポジウムを
手伝って下さっている廣木道心さんの娘さんが出版した本です。
僕もこの出版には少し関わったので、とてもうれしいです。
弟おーちゃんの絵も載っています。
これがまた、すばらしい。
いつか絵で大家になるかも知れません。
ということで、廣木さんご自身がフェイスブックに書かれた文を
ここで紹介します。

<「お~い! お~ちゃん!~自閉症の弟と私のハッピーデイズ~」ができるまで>
大学生になったある日、「本を作りたいな~と思ってるねん」…と突然言いだした娘。
本を書きたいと思った動機は、「兄弟児(障がいのある兄弟を持つ子ども)の立場から話をしてもらえませんか?」と、
息子がお世話になっている障がい者支援の会を主催する方から依頼を受けて講演をしたことがきっかけらしい。

そこで、自分とおーちゃん(弟)の話をしたら、
講演を聞いていた障がいのある子を持つ親御さん達が感動され、お礼を言われたりしたことで、
「自身の体験が役に立つのか…」と感じたらしく、
それなら本になったら、もっと広く配れるなぁ…と考えたようでした。

元印刷会社でDTPオペレーターだった私は、
「本は自費出版という方法もあるけど、データ作成は手伝えても印刷費は、そこそこお金がかかるよ…」という話を、そのときしていました。
すると、娘は自身の通う大学の「マイプロジェクト」という自分の夢を企画書にしてに応募して
企画が採用されると、そのための活動資金がもらえるという企画に自ら応募して資金(15万円)をゲットしてきました。
「あ~…そんな方法もあるのか…」と、この時点で出版の厳しさを痛感していた父(私)は、
「こいつスゲ~な…」と、かなり感心した。
そしてプロジェクトの期間内の3ヶ月をかけて小冊子という形にしました。
しかし、制作費が出たといっても、本を書くためにノートパソコンとソフトを買った時点で費用の大半はなくなり、印刷できたのは、わずか30冊。
当初の娘の目的である「より多くの必要とされる方に、思いを伝えられたらいいな…」という思いからすると少ない冊数…。
「どうするのかな…」と思っていたら、娘は、その30冊を大学の先生や、お世話になっている哲学の先生や自身が思う主要な人に配布した。
そして、同時に小冊子を書いたことをSNSで発信…。
親バカな私や嫁さんも、それを受けて同じくフェイスブックなどで、冊子のことを紹介した。
すると嫁さんがお世話になっている新聞記者の方から取材依頼を受けることになり、娘と息子は取材を受けて、その記事が新聞に掲載されました。
(※この場をおかりして取材を頂き、記事にして頂きました阿久沢さんに改めて感謝です。ありがとうございました。)
そして、新聞掲載のことを、またもやSNSで発信…。
すると家族のもとへ「出版を考えているなら協力しますよ」というメッセージを様々な方から頂きました。
(※この場をおかりして、メッセージを頂きました全ての皆様に改めて感謝致します。ありがとうございました。)
結果として、最終的には4社の出版社から企画出版の依頼を頂くという驚きの状態に…(((゜Д゜;)))

その中で、もっとも迅速で、かつご丁重な返信に感動した娘が出版社を選びました。
その出版社は私が大変お世話になっている多賀先生からご紹介頂きました出版社でした。
(※この場をお借りして、多賀先生に改めて感謝いたします。ありがとうございました。)

そして出版社へ直接、家族でご挨拶に伺う。
そこで出版社の社長さんに励まされた娘は大学の授業に勉強、バトミントン部のクラブ活動、
そして塾の講師のバイトの合間をぬって、さらに加筆をがんばりました。
(※この場をおかりして黎明書房の武馬社長さんに改めて感謝したします。誠にありがとうございました。)

また出版社の提案で、おーちゃんの絵もカラーで掲載されることになり、姉弟の共著という形での出版が決まりました。
親として写真データのスキャンなどを少し手伝ったり、出版社の編集の方にも随分と助けて頂いた部分もありますが、
とにかく、娘は周囲のご縁と、自身の努力によって、本当に「本を作りたいな~と思ってるねん…」という当初の宣言を本当に実現させました。
「学校の応募企画」→「小冊子」→「SNS」→「新聞に掲載」→「フェイスブック」→「出版社」→「出版」…。
そして今日、製本された書籍が届いたのをみて…
「こんな「わらしべ長者」のように本ができるなんて、凄いなぁ…」と、なんか妙に感心しました。
あとは、「より多くの必要とされる方に、思いを伝えられたらいいな…」という娘の願いが、
本当に、この本を必要とされている方々のもとへ届くことを、親としても願うばかりです。
さて、ここからは親バカなお願いなのですが、もし、お知り合いの中に、障がいのある子どもを持たれているご家族など、この本を必要とされるであろう方々がおられましたら、どうかオススメ頂けましたら幸いです。
何卒よろしくお願いします。m(_ _)m
「お~い! お~ちゃん!~自閉症の弟と私のハッピーデイズ~」
廣木佳蓮・廣木旺我/著 黎明書房 A5判 定価:本体予価1300円+税

マンデー毎日

Posted By on 2015年8月31日

前任校の仲間と久しぶりに話をした。
「多賀先生、ほんと元気そうですよね。」
「辞めて良かったってことですね。」
「うん、そうだね。自分の好きなことができるから。」

「でも、辞めた最初の年は、ずっと
 僕はサンデー毎日やって、おっしゃってましたよ。」
「確かにそうだったね。どこも行くところがなくてさ。
だから今、いくら忙しくても、しんどいって思えない。
ありがたいなって思っている。
今は、マンデー毎日だよ。」

なぜにこんなに早く・・・

Posted By on 2015年8月30日

1987年の学級通信を開いていたら、
当時4年生のしょうちゃんのことを僕が書いていた。

『ずっしりと思い小銭』~赤い羽根に
「先生、これ募金箱に入らないのですが、
どうしたらいいですか。」
茶色の中型封筒にぎっしりと何かがつまっていました。
「募金しようと思ってためていたんです。」
長岡君は、いつもの調子でたんたんと言いながら、わたしてくれました。
ずっしりと重い小銭。
なんとなくうれしいですね。

誠実な子どもだった。
数年前に品川で教え子達が集まったとき、
改札まで見送りに来て
いつまでも手を振ってくれていた姿が今も心に焼き付いている。
カウンセラーの資格をとって
「多賀先生と一緒に仕事したい。」
とも言っていた。
なぜ、こんなに早く・・・。
人生、まだまだこれからなのに。
僕よりも先に逝くな。

東京ではいろいろなことが起こる

Posted By on 2015年8月29日

東京の講座が2本なくなった。
「教室の『あの子』」も、
9月12日の会もなくなったが
13日は、僕中心でやります。
人は少なくなってもかまいません。

◎堀さんが来られなくなったため、多賀中心の講座とします。資料代も1000円だけいただきます。
日時 9月13日【日】 10時~15時半
場所 お茶の水女子大附属中学校
内容   9時30分 開場 10時00分 開会    
10時00分~10時50分 『小学校国語教材研究の視点』多賀 一郎 講座
11時00分~11時50分  『模擬授業を通じて考える国語』 多賀 一郎 講座 
13時00分~14時00分 『作文教育とは』 多賀 一郎 講座 
14時10分~15時20分 対談 渡辺光輝 VS 多賀 一郎 『これからの国語教育』
◆ 参加費は無料ですが、資料代として、別途1000円いただきます。

http://kokucheese.com/event/index/310400/

いじめの報告しないと懲戒処分

Posted By on 2015年8月28日

大阪市がまたまた打ち出した方針。
これ自体は間違っていない。
いいことだ。
でも、
またもや負担を増やすのかと、げんなり。

なぜ、いじめ案件が報告されないのか。
一つは、それにより給与にひびきかねないから。
大阪はSS,S,A,B,Cのランクで教員が評価され、
BとCは給与を下げられて、SS,Sにそれが回っていくという仕組み。
これは、隠蔽を生みやすいね。

さらに、この評価がいいかげん。
本来、いい学校になったらSS,Sの教師ばかりになるはずなのに
それをすると委員会に叱られる。
恣意的な評価が並び、強く文句を言ったもの勝ちという実態。

元の給料が日本で二番目に低い。
一番下のところとは、物価が違うから、実質日本一じゃないかな。

低い給料で締め付けが厳しく、自由に教育ができなくて、
もともと大変な地域も多い。

これでは、いい先生が集まらないだろう。
そして、中堅の優秀な教師達の転出が多い。
教師へのバッシングが激しい。

この中で教師をしていくのは、大変だ。
だから、10年後の大阪の教育を思うと、暗澹たる気分になる。

きついだろうなあ

Posted By on 2015年8月27日

寝屋川で殺された中1の事件。
最後にメールで
「泊めて」
と頼まれて断った子ども。
つらいだろうなあ。
自分のせいであるかのように背負い込むかも知れない。
「泊めてあげれば、殺されなくてすんだのに・・・」

そういうことを責任だと感じなくていい。

たまたまとんでもない異常者に出くわしてしまった
という不幸なのだから。

できれば、その子たちの分も一生懸命に生きる
と、前向きに考えて欲しい。
君たちに責任なんてない。

声をかけられない社会

Posted By on 2015年8月26日

寝屋川の中一殺害事件は悲惨だ。
異常者に出くわした不運というには、
あまりにもいたましい。

ところで、報道ではコメンテーターなる方のお言葉で
「みんなで子どもに声をかけていかないと・・・」
ということが盛んに言われる。
水谷修さんのように子どもに深夜に声をかけても当たり前に思ってもらえる方ならともかく、
ふつうのおっちゃんは、そうはいかない。
僕ね、しょっちゅう見かけて気になる子どもがいるんだ。
いっつも友だちといなくて、離れて下を向いて歩いている子。
声をかけてあげようかと思うんだけど、
その後、どうなるか。
悪くすれば、警察のパトロール強化に引っ掛かり職質される。

子どもに声をかけてくる大人には気をつけろ
と言わなければならない社会なのだ。

声かけは簡単なことではない。

『学級担任のための伝わる話し方』

Posted By on 2015年8月25日


増刷【3刷り】になった。
この本は、僕自身も思いもよらないところから
書いていただけませんかとアプローチをいただき、
けっこうすらすらと書けたもの。

自分でも意識していないドアをノックしてくださる編集者はありがたい。

ともかく、「話し方」は、誰でも上達する。
作文はそんなに上達しない、ほんとのとこを言うと。
でも、話し方は個性的に上達できる。
この本から、そのヒントを得てもらえたら幸いである。