多賀マークの教室日記

教育にかかるよしなしごとを、つれづれなるままに・・・。
「教育」というと、力の入った人か、アウトサイダー的な方かの両サイドが目立つ。
僕は、港と山にかこまれた神戸という風土で肩を張らず、妥協もせずに見つめてきた目から、今を語りたい。

読み手のレベル

Posted By on 2019年3月4日

多くの中堅、ベテラン教師のバッシングを受けながら
堂々と剽窃本が一位に輝いている。
これは、かえってCМしていることになっているのかもしれない。
「そんなに言うなら、どんな本か読んでみよう。」
って。

僕は、レビューを見て、愕然とする。
「見たことも聞いたこともない実践」
「教育界にイノベーション」
こういうことを書いている人たちは
ほかの実践を全く知らないのであろう。
そして、本物も見たことがないのだろう。
本来、取り上げない方がいいのかも知れないが
これがある意味、現実だろう。

そういう人たちを教師教育していかねばならないということだ。
知らないということを自覚していない人たちに
どうしていけばいいのだろうか。
簡単に
「一斉指導はもう旧い。」
と言い切る人たちも、同様だ。
そういう次元で授業を語るものではないのだ。

教師のなり手がどんどん減って
こういうレベルの人たちが増えているということなのだろうか。
僕は若者が知らないで猛進することが好きだ。
そうやって、失敗を積み重ねて一人前になっていくものだ。
しかし、これは・・・。
暗澹たる気持ちになっている。

新年度のスタートに向けて

Posted By on 2019年3月2日

新年度のスタートからボタンの掛け違いのないように、ロケットスタートを切るための準備を考えましょう。
今回は、横浜から松下崇さんに来ていただきます。
こつこつと愚直にかみしめるように積み上げてきた学級づくりの極意は、
きっと新年度のそれぞれのスタートに大きな力となってくれることでしょう。
■ 2019年4月6日【土】9時40分~16時40分
① 9時40分~10時40分 オープニング~一年を見据えた学級開きとは 多賀
② 10時50分~12時 一年間を見据えた学級開きの極意 松下
③ 13時10分~14時10分 聞く子どもに育てるには 多賀
④ 14時25分~15時40分 一年間を見据えた授業の在り方 松下
⑤ 15時50分~16時40分 「聞きたいこと、なんでも答えます」多賀 松下 
■ 場所 兵庫私学会館 101号室
■ 参加費 3500円 
■ 懇親会 元町駅の近くで 参加費 4000円
■ 松下 崇 横浜市小学校教諭
1979年横浜市生まれ。横浜市小学校教諭。「教室に自治を!!」合言葉に,2013年より自治的能力向上研究会を仲間と共に結成し活動。自身も苦しみ悩む若者の一人だったが,学級づくりを中心に学び続け,学校現場で日夜全力投球中。全国各地の学級づくりのセミナーに登壇し,悩める教師を救っている。著書に『自治的集団づくり入門』『学級を最高のチームにする!365日の集団づくり6年』があり,各教育雑誌においても実践が多々掲載されている。

※ 申し込みは下記から
https://www.kokuchpro.com/event/42e4450681f8826f6b54db68371ac5ef/

大学の同期

Posted By on 2019年2月28日

追手門小学校を出ようとしたら
玄関から入ってきたのが追手門幼稚園の園長。
「よお、久しぶり」
「多賀、お前俺の時間つぶしにつきあえ」
「えー!」
「ちょっと用事まで時間があるんや。」
ということで職員室に逆戻り。
一時間ほど付き合う。
なんせ43年の付き合い。
実は、神戸大学教育学部1年3組の同級生
自分たちの子どもの話、
昔話、
高校で劣等生だった話、
「世の中には、俺たちとできの違う奴がいると分かったよなあ」
あっという間に時間が過ぎる。
学生時代の同期は安心感と信頼感。

追手門の先生方から、どう見えただろう。
なんせ園長は前の副校長。
それと指導員の僕が、大声で
「お前が・・・」「俺が・・・」
と話しているんだから(笑)

『この1冊で安心!スタートからゴールまで一年間をフルサポート ―学級づくりから全教科まで―』

Posted By on 2019年2月25日

明治図書から編著の新刊が出た。
この本には、無理をお願いして
単著を何冊も出しているような実践家のみなさんに
書いていただいた。豪華ラインナップで、
一つ一つの原稿の質の高い本。以下、敬称略。
※1年から6年までのそれぞれに通して書いてくださったのは、
■ 「 チェックリストでわかる!入学式・始業式までに必ずしておくべきこと」
 「レク&アイスブレイク」「学級のルールづくり」  山田将由
■ 「教室の“あの子”へ対応するポイント」
  「インクルーシブな視点で“あの子”も包み込む空気づくり」 南惠介
■ 「教室掲示&レイアウト」 藤原友和
■ 「コピーして使える!イラスト&テンプレート集」
    小倉美佐枝
■ 「体育」 髙本チーム
■ 「一年間を通しての月ごとの学級づくり」
  1年 鹿野哲子  2年 佐藤隆史
  3年 戸来友美 4年 飯村友和
  5年 松下崇  6年 大野睦仁
■ 授業のルールづくり
  低学年 近藤千尋
  中学年 鈴木優太
  高学年 岡田広司
■ 出会いの演出
   低学年 近藤千尋
  3年  鈴木 優太
  4年~6年 中村健一
※ 各教科の授業開き
■ 国語  低学年 藤木美智代
    中学年 多賀一郎
      高学年 中村健一
■ 社会  中学年 佐々木潤
      高学年 中條佳記
■ 算数  低学年 近藤千尋
      中学年 古川 光弘
      高学年 木下幸夫
■ 生活   藤木美智代
■ 音楽   低学年 藤木
       中学年 佐竹宏子
       高学年 藤原ちひろ
■ 図画工作 低学年 野澤愛子
       3~6年 木島由紀子
■ 家庭科  桜田恵美子
■ 体育   1年 近藤千尋 2年 小倉美佐枝
      3から4年 鈴木優太
      5から6年 土作彰
■ 外国語活動 外国語  尾形英亮
■ 特別の教科 道徳
   1年 近藤 千尋 2年 小倉美佐枝
   3年 藤原 友和 
   4~5年 金 大竜 6年 岡田広司
■ 4月にピッタリ!クラスを育て子どもの心に届くいいお話
  1年 小倉美佐枝 2年 多賀
  3年 桜田恵美子 4年 佐々木潤
  5年 金大竜  6年 土作彰
※ スタートだけではなく、年間を通しての各教科のポイント
■ 国語 1年 南惠介  2年 多賀
     3年~4年 佐藤隆史 
     5年 桜田恵美子  6年 上村典夫
■ 社会 低学年 中條佳記 高学年 佐々木潤
■ 算数 1年5年6年 木下幸夫
     2年 藤木美智子  3~4年 古川 光弘
■ 理科 中学年 上村典夫  高学年 土作彰
■ 音楽 低学年 近藤千尋  中学年 佐竹宏子
     高学年 藤原ちひろ
■ 図工 低学年 野澤愛子 中高学年 木島由紀子
■ 家庭科 藤原ちひろ
■ 体育 髙本チーム
■ 外国語 尾形英亮
■ 道徳 1年 小倉美佐枝  2年 藤原友和
     3年~4年 金大竜 5年~6年 岡田広司

8月3日にナイトセミナー

Posted By on 2019年2月24日

俵原さん、土作さんと話していて、
合法的に呑みながらセミナーする会にしようか、
という話になった。
仮題「ナイトセミナー 呑んで楽しみながら教育の真髄を語る」
三人でする。
日程だけが決まっているということ。
僕とたわせんと土作さんとで
教育、学校について、思いっきり語る。
たまにはこういう会もいいかなと。
もしも参加しようという酔狂な方がいらっしゃったら、
あけておいてください。

40年ぶりに

Posted By on 2019年2月23日

大学のゼミの後輩が校長をしている大阪市の公立小学校へ二度目の訪問。
国語の群読の授業と
学級開きの話をした。

大学を卒業して40年近く、
それまでほとんど交流はなかったが
時を越えて、再び教師教育のために力を合わせられる。

僕らは教育衛生という特殊なゼミ。
ベーシックのコンピューター・プログラムを学んだり、
ネコの頭に電極を刺しこんだり、
いろんなことをしていた。
僕の卒論テーマは「『養生訓』における現代的医療とのかかわり」だったと思う。
思うというのは、手書きの卒論だったので、手元には何も残っていないから。

青春時代のつながりというものは、
時を越えてもどこか信頼がある。

不適切投稿

Posted By on 2019年2月13日

ここ数日、SNSの不適切投稿が
たくさん問題になっている。
この若者たちは、きちんとしたネチケット教育を受けてきたのだろうか。

未だにそういう考えの方が学校現場には多いのだが
「子供に持たせるべきではないのだから、携帯は全て禁止。
学校で使い方を指導するなんて、よけいな刺激を与えるだけだ。」
ということで、禁止することだけしか考えなかった。
その結果、全くネチケットを学ばずしてスマホを手にした世代が
不適切投稿の主役になってはいないのか。
彼らに聞いてみたい、小中でネチケット教育を受けてきましたかと。

いまや、幼児ですらスマホをいじっている時代だ。
禁止するだけというのは、指導放棄ではないだろうか。

秋田のなまはげは子どもたちにとって恐怖らしいが
効果は抜群らしい。
怖いからだ。
怖さを知らない人間というのが、
一番くだらないことをする。
ネチケット教育は早期がいい。
徹底して、ライン等のSNSの危険性を教えるべきだ。
犯罪になり、逮捕や賠償までの問題があること。
軽い気持ちで投稿したために、就職が取り消され、結婚もダメになることがあること。
事実を示して、怖さを伝えてから、正しい使い方を教える。

もちろん、いくら早期教育していっても
ごく一部は、馬鹿なことをするだろう。
それは、どんなに道徳教育をしても愚かな犯罪が減らないのと同じことで
ごく一部には教育だけではどうにもならないことがある。
でも、今回の投稿者が一度もネチケット教育を受けてこなかったとしたら、
学校にも責任はある。

若気の至り

Posted By on 2019年2月12日

若いうちは、知らないことがたくさんあり、
しかも、そのことになかなか気づけない。
一種類の本を読んでいると、
それが全てであるように思ってしまう。
そういうものだ。
実際にいろいろな子どもたちに出会い
さまざまな家庭と接して
教育の奥深さを知っていった人は、
苦しむことは増えるけれども、謙虚になっていく。
そうやって、若者は成長していくものだ。

成長が途中で止まる人たちをたくさん見てきた。
ほとんどが、他人の言葉に耳を貸さないタイプだ。
自分の主張で相手を言い負かすことに快感を覚えてしまう人だ。
全能感は半端ない。
見えない人には目の前にあるものすら、ちゃんと見えない。
とは言っても、若者には失敗する権利がある、と僕は思っているから
そこは寛容。

でも、いい歳にもなり
大学の先生などと、それなりに地位もある人間が
そういうレベルのくだらないことを発信しているのを見ると
辟易してしまう。
その中身のないアジテーションのような言葉に乗せられた若者が
狂信者になる。
子どもをつぶし、学校で浮いていく。
害悪は計り知れない。

子どもはあたためよう

Posted By on 2019年2月11日

子どもに対して躾と称しての暴力が後を絶たない。
暴言、放置、虐待。
これは実は、今に始まったことではない。
昔はそれらが正当化されていたことと
子どもの耐性が強かっただけに他ならない。
『巨人の星』の星一徹は
今なら逮捕されるレベルのDV親父だ。
当時の社会は成果が上がれば
それらは全て「愛の鞭」として容認されていた
いや。
賞賛されていた。
この呪縛から抜け出せていない。
明石市の市長の擁護が後を絶たないのは、その典型だ。
結果と目的が良ければ手段は少しくらい悪くてもいいじゃないか、という言質。
これが未だに教育現場や家庭教育でもときどき力を発揮する。
もう、止めないか、こんなこと。

子どもには冷水を浴びせるものではない。
あたためて愛に包んで育てるべきだ。
躾するなら、親や教師みずからも美しく教育すべきだ。
「躾」とは「身を美しく」することだ。
暴言や暴行は美しくない。

5月5日、廣木さんをお迎えして

Posted By on 2019年2月9日

■きれいごと抜きのインクルーシブ教育⑶
 連休の後半、5月5日です。
 インクルーシブ教育で最大の問題となるのは、発達障碍の子どもたちが学級という枠の中でうまく生活しにくいということです。
特にパニックになったり他者への迷惑行為があったりすると、教師もどうしていいか分からなくなります。
また、ご家庭やおうちでも、そうした行為への対応が難しいということも聞きます。
そういう子どもたち思いを捉え直して、具体的にどのようなてだてがあるかを考える会です。
今回は子どものパニック行動に対する対応の仕方について具体的なてだてを各地で講演しておられる廣木道心さんの新著出版記念もかねて、
話していただきます。南惠介、多賀の三人で濃く語りたいと考えています。

■ 日時 2019年5月5日
 13時半~14時 オープニングと「今、学校で問題となっていること」多賀
 14時10分~14時50分 「インクルーシブな学級の作り方」南
 15時~16時20分 「自傷・他害・パニックは防げるか」廣木
 16時20分~16時40分 三人でのトークでさらに深める

■ 場所 神戸三宮コンベンションセンター 507  兵庫県神戸市中央区磯辺通2-2-10 ワンノットトレーズビル5F
■ 参加費 2000円
■ 懇親会 三宮の近くで。参加費は4000円
■ 廣木道心
護道 宗家/護道介助法 創始者/介護福祉士/訪問介護員/移動介護従事者/医療福祉専門学校 講師/DTPデザイナー
/2児の父。自閉症で知的障がいがある息子から様々な学びを得る日々を過ごしています。 

※ 申し込みは下記から
 https://www.kokuchpro.com/event/a6af9a3b25e53d86f6d21ceb7897c1a1/