親力
Posted By taga on 2022年2月6日
親力というものについて、根本的に考えてみました。
① 権威と厳格さ
昔(戦前と戦後40年ぐらいまで)は親の権威というものは、絶対的であったと思われるのです。
家父長制度が浸透して、子どもは親にはさからえなかったのです。
もちろん、その時代にも親に逆らう子どもはいましたが、圧倒的にマイナーでした。
懲戒どころか、折檻まで認められていました。
子どもを殴ることになんの抵抗もなく、それのできない親は、
「甘い!」
と、糾弾されるほどでした。
僕が教師になった1980年ごろは、子どもは先生に叱られたことを親にはほとんど言わないようにしていました。
それは、言ったら、
「あなたはどんな悪いことをしたのか」
と、よけいに叱られたからです。
教師の権威も、親の権威に支えられていたのです。
今は、親の権威というものは、存在していません。
子どもに手を上げると、DVだとされます。
言葉の暴力も否定されています。
何よりも親自身が弱くなって、子どもに媚びる親も出てきました。
大事に大事に甘やかして、子どもに引っ張られてしまっている親もいます。
厳格さというものが家庭には見られなくなってきて、
優しさにあふれた家庭が増えてきています。
子どもの話をよく聞いて、否定しなくなってきました。
それはそれで良いことだと思うのですが、
どうもそこに、親としての厳しさがないように思えるのです。
では、今の時代において、「威厳さと厳しさ」とを、どう考えれば良いのでしょうか?
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