教室の「あの子」 ③

Posted By on 2016年9月25日

使う言葉の吟味
「障害」という言葉は、
やはり人格否定されたような感じがしないだろうか。
「自分の子どもを障害者と呼ばれたくない」という、間違ってはいるが、当たり前の親心というものがある。
学校現場で医学的用語を使う必要などないのではないかと、いつも思っている。
「自閉症」という言葉は、引きこもりや閉じこもりを連想させる。
直訳すれば「自ら閉ざした症状」ということになって、この字がイメージを作ってしまう。
自分勝手なんだとか、親のしつけの問題だとか言うひとがいるのは
この言葉のニュアンスが影響していないのだろうか。
「自閉症スペクトラム」は、「オーティーズ」って言うと、
なんとなくアバウトでかっこいいニュアンスに変わる。
「うちの子、自閉症みたいなの。」
とは、言いにくくても、
「うちの子ってさあ、オーティズムなんだよね。」
なら、話しやすく感じないだろうか。
そんなに軽くないか。
漢語は、ものごとを適当にしないで、はっきりと示す。
法律用語や医学用語としてはそれで良いかも知れないが、
教育の現場では、それがレッテルになってしまったり、
子どもの状況を正しく言い表さなかったりすることもあるのかも知れない。
(以前の書き込みを書き足して・・・)

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