クラスでどうしても言えない子どもには

Posted By on 2011年8月28日

日私小連の3時間の講座で、最後にみなさんに質問を書いていただいた。

みんな、こういうところが聞きたいんだなあ。

そう思ったので、ここで答えやすいものを選んで答えていこうと思っている。

もちろん全部は無理。

質問は、100枚もあるのだから。

その1「クラスの中でどうしても自分の考えや意見が言えない子どもがいますが、その子たちに対して、声を出させるきっかけ作りをどのようにしていくのがいいでしょうか。」

子どもが言えない原因は個々に違っているから、全ての子どもに同じてだてが通用することはない。そのうえでまず、

① 日々、音読などを通じて大きな声を出すトレーニングを繰り返すこと。みんなと一緒に一斉読みならば、声を出せる子どもはたくさんいる。

② マイク(形だけで良い)などのアイテムを持ち込むと、言いやすくなることがある。

③ ②と似通っているが、実際にマイクからスピーカーを通して話させると、小さな声でなかなか表現仕切れなかった子どもが、はきはきと意見を言う例をたくさん見てきた。「大きな声で」という指導はしない方が良いときもある。

④ 自信が持てないから意見の言えない子どもには、意見を書かせて、一度集め、先生がたくさん◎をつけてほめちぎって返し、それを読むようにさせるといい。

「□□さんの考え、すごくいいよ。みんなに教えてあげて。」

という感じで。

⑤ その子がそうじをがんばる子どもであったり、クラスの見えにくいところでフォローしていたりする子どもであったりしたら、別にしっかりと意見が言えないなんていうのは、たいしたことじゃない。しっかり意見の言えるくだらない奴なんて、この世に山ほどいるんだから。

ぼくは、人知れず善行を積める子どもには、意見が言えなくてもどうってことないと伝えるときがある。

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