◆ きょうの一冊 【45】

Posted By on 2014年5月31日

 

「こいぬのうんち」

文 クォン・ジョンセン

絵 チョン・スンガク

1996年に韓国の第1回キリスト教児童文学賞を受賞した童話です。

人は、だれかの役に立つということが、生きている証となります。

どんな子どもでも、だれかの役に立ちたいと思っています。また、誰の役にも立たないと思いこんだ子どもは、人間として大切なものを失ったような行動にも走ります。

こいぬのうんちは、鳥たちからも「きたないうんちだ」と言われて泣き出します。

赤土でさえも大切に拾って行かれたのを見て、自分の情けなさに落ち込みます。

でも、そこに咲き始めたタンポポの芽が、いぬのうんちにお願いをするのです。

命がまた次の命を育てる。。この世に何一つ役に立たない物はない。命は引き継いでいくのだという摂理を、子どもたちにそっと教えてくれる本です。

 

とてもかわいくていじらしいうんち君のファンになる子どもも出てくるでしょうね。

 

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