家庭のヒドゥンカリキュラム ④

Posted By on 2014年3月6日

◆ 子どものマイナス点にこだわる

僕は「こだわる」という言葉が嫌いです。

「こだわる」というのは、元々、あまり良い意味では使われない言葉なんです。

たまに、料理屋で、シェフのこだわりの逸品なんて書いてるのを見かけると、

すごい違和感を感じます。何に、こだわっているんでしょうかね。

「おススメの逸品」って、言えば、いいんですよね。

「いつまでそんな些細なことにこだわっているんだ!」

と言うようなときに使う言葉で、「こだわる」は、良くないことにいつまでも執着していることなんですよ。

 

子どものマイナス点にこだわる親御さんがいらっしゃいます。

「うちの子の、ここをなんとかしたいんです。」

というようなことを、おっしゃるんです、懇談で。

これは、ある意味、子ども否定なんですよね。

一方、子どものプラス点ばかり見ていくと、子どもも親も、楽になります。

子どものプラス点を見つけるのは難しいけれども、マイナス点というのは、すぐに目に入るものです。

・一言多い    ・シャツが出ている ・片付けが遅い  ・口が悪い

・うるさい    ・他人にちょっかいをかける   ・姿勢が悪い   ・字がきたない

いくらでも見つかります。そして、問題行動の目立つ子どもは、

そういうマイナス点をたくさん合わせ持っているものなのです。

悪いとこなんて、だれでも見つけられます。

その一つ一つに全部反応して、注意や叱責をしたら、

子どもはずっと否定され続けている気持ちになります。

自己肯定感が低くなります。当然、やる気はおこりません。

 

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