きょうの一冊 【26】

Posted By on 2014年3月9日

「てぶくろ」

ロシア民話

エウゲーニー・M・ラチョフ,

訳 うちだ りさこ

 

おじいさんが、てぶくろを一つ落とします。

小さなてぶくろなのに、ネズミが住み込んでしまいます。

続いて、カエルやうさぎがやってきては、入っていきます。

キツネも、オオカミも、やってきて、すんなりと中に入っていきます。

みんな仲良く、てぶくろから顔をつき出している姿は、ユーモラスですね。

そんな不思議な現象でも、子どもたちは、なんの違和感もなく、受け入れるのです。

こんなときに、

「そんなところには、入れないよ。」

 

なんて言う子がいたら、なんだか心配です。

 

本は、想像の世界への入り口です。

どんどん想像が広がっていって、「自分も入れるかなあ」なんて考えたり、

「次はゾウさんがきたら、おもしろいだろうなあ」などと思ったり、

いろいろ楽しめるのが、子どもの読み方ではないでしょうか。

 

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