きょうの一冊 【2】

Posted By on 2013年11月3日

「さんびきのやぎのがらがらどん」

マーシャ・ブラウン

この絵本には、力があります。

絵本は子どもに読んであげるための本です。

読んでもらっている子どもたちはこの力強い挿絵を見ながら、

どきどきしたり、ほっとしたりするのです。

特にトロルは、けっこう恐ろしく感じるようですね。

三匹目の大きなやぎがトロルを八つ裂きにするときの

子どもたちの表情を楽しみに読んであげて下さい。

これは一見残酷に見えますが、

子どもの心には少しもそうひびきません。

悪い化け物が退治されることによって、安心するのです。

「悪い奴は完全にやられてしまう」というパターンが心にしっかりと入るのです。

また、三という数は、昔話によく出てくる数です。

三人の兄弟が順番にチャレンジして、三人目がやっと成功するとか、

「桃太郎」に出てくる動物たちは三匹だとか・・・。

ほかにもありますよ、思い出してみて下さい。

 

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