「本の会 10の巻」が終わる
Posted By taga on 2013年8月25日
今日は、10回目の本の会。
やはり、この会はムードがいい。
今日は、10年を振り返って
一冊ずつ読んだり、思い出したりが、前半。
その内容
■ 走馬灯・・・この10年を振り返る
さて、本の会も十回目となりました。今日は、原点に立ち返り、「本の世界」について、これまでのことと、今のこととを語りたいと思います。単なるこの会の振り返りとは、したくはありません。
みなさん、ぜひ、ご自分のこの十年間と照らし合わせながら聞いてくだされば、ありがたいです。
● 2004 自衛隊 イラク派遣 イチロー選手がシーズン最多安打記録 ああ、そんなことありましたね、という感じですか。
吉野家が牛丼の販売を中止・・・アメリカの狂牛病関係・・・ありましたよね。狂牛病っていうのが。大騒ぎでしたね。
佐世保市の小6女児が同級生をカッターナイフで殺害。これは衝撃的でした。
僕は次の年の本会で、この事件とさかきばらの事件を取り上げて話しました。
アテネ五輪・・・この後、北京、ロンドンと、三回もオリンピックがありました。
スマトラ島沖のM9.0の地震――津波により日本人32人含約29万人が死亡。
これが八年後の日本で起こるなんて、だれが予想したでしょうか。
災害は、他人事ではないということですよね。
奈良の小1女児行方不明となり、遺体で発見、携帯電話のメールで犯行声明
・・・このとき、マスコミは、「犯人は携帯の扱いに精通しているなんて言ってました。
実際は、精通していないから、電波でアンテナを特定されてつかまったわけですよね。
マスコミがなんでも分かっているわけではないということですよね。
この年、「本の会」で初めて読んだのが、グリムの「木のおさら」でした。
この会は、一回で終わるつもりだったんですよ。
● 2005年 JR福知山線脱線事故から、もうあれから、八年目なんですね。僕の近所でもなくなった方がおられます。神戸市北区有野台は、大阪に出るのに福知山線を使えます。僕もそれに乗って行けるのですが、三宮経由で行きます。
なんとなく、あの電車に乗りたくないんです。けっこう揺れるんですよ。
小泉郵政選挙―自民党率いる与党が大勝・・・小泉チルドレンというのがありました。杉村たいぞうなんていう方がいらっしゃいましたね。
この年の「本の会」は、教育書ばかりの話でした。
このころは、まだ、「本の会」をどういうものにしていくか、はっきりとはしていなかったんです。
◆ 「親業」 ゴードン博士
2006年 「ライブドア事件」を覚えていらっしゃいますか。
一斉を風靡したホリエモンが、なんかわけのわからない見せしめのような罪でつかまりました。
もう、出てきて、活動を始めていますよね。
野球に興味のない方には、つまらない話ですが、第1回WBCで日本が優勝しました。
それから、耐震強度偽装事件って、ありましたよね。
名前が個性的なので姉歯秀次元建築士というのは、思い出すんじゃないですか。
★ 「てん」
2007年 「エキスポランドジェットコースター脱線事故って、ありましたね。
「長崎市長銃撃事件」長崎市の伊藤市長が男に拳銃で撃たれ死亡。
長崎の市長は、代々言葉に過激で、よく右翼に狙われるんです。
この前も、今の市長が安倍首相を前にして、核兵器の廃絶を署名しなかったことを、責めていましたね。
そして、私立滝川高3年生が、校舎から飛び降り自殺。
恐喝未遂容疑で同級生が逮捕という事件がありました。
んなことは、しょっちゅう、あるんです。
ともかく、子どもの命を守るために、もっと大人は知恵を絞っていかなければいけません。
伊勢市の菓子製造元「赤福」が30年間、製造年月日の偽装表示。さすがに赤福は、もう、復活していますよ。
姉歯さんの頭と合わせて、この年は「偽装」がキーワードでした。
この年に読んだのが、これです。
★「ぴっけ山のおならくらべ」
2008年 中国製ギョーザ食中毒問題。ありましたね。
メタミドホスという毒物のこと、もう忘れてしまいましたか?あのとき、中国は日本で入れられたと主張していましたが、結局、犯人がつかまりました。
イージス艦あたご衝突事故というのも、ありました。何年かに一度、海の衝突事故の大きいものが起こります。
そして、橋下徹弁護士が大阪府知事に当選。もうパワーが落ちてきましたが、わずか五年前に彼は出てきたんですよ。
★ 「風切る翼」
実は、この話は、六年生と一緒に学習発表会で朗読音楽劇にしたんです。僕には思い出深い話です。
2009年 バラク・オバマが第44代アメリカ合衆国大統領に就任。オバマ大統領って、まだ、四年目なんですね。
しかも、この年に、民主党・鳩山代表が第93代内閣総理大臣です。
この年に読んだ「雪とパイナップル」の話は、一年半後の福島を暗示したような話でした。チェルノブイリの後で、甲状腺の癌が子どもたちに多発して、日本の医師団が治療にあたりました。そのときの、美しい話でした。
2010年 宮崎県で家畜の伝染病・口蹄疫が拡大。
このとき活躍したのは「宮崎をどげんかせにゃいけん」と言っていたあの、そのまんま東さんですね。
“111歳男性”の長女らが年金詐取で逮捕ということも、ありました。
この二つからも分かるでしょうが、比較的この年は大事件や悲惨な出来事は少なかったんですね。
★ 「おくりもの」
2011年 東日本大震災
サッカー「なでしこジャパン」世界一 テレビ放送が地デジに移行
大阪ダブル選、「都構想」橋下氏が大阪市長、松井氏が府知事
なんといっても、東北の震災がショックでした。風化させないといいながら風化していってますよね。
阪神大震災のときも、そうでしたから。
この会でも本を集めて贈らせていただきました。
そのときはそれで良かったのです。本が全部流されてしまった幼稚園などがありましたから。
でも、今は、かえって、本を贈ることが地元の産業を圧迫するというので、止めました。
なんでも、本当に求められている支援をしないといけませんね。
★ 「泣きすぎてはいけない」
2012年 山中氏ノーベル賞受賞
大津市立中学 いじめ自殺問題
関越自動車道高速バス居眠り運転事故
欧州債務危機 尼崎連続変死事件
たった一年前のことなのに、もう忘れているものもありますね。
大津のいじめ事件。去年の夏は、この話ばかりでした。でも、教育界は、なんにも学んでいません。
★ 「オオカミグーのはずかしいひみつ」
ざっと、十年を振り返りました。十年もあると、いろんなことが変わります。
人も、世の中も。みなさんも、いろいろと思い出すことは、あったのではありませんか。
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