まず、視写です。

Posted By on 2013年6月19日

西宮で話したこと  その2


ここにあるように、今回、教材分析の話をしてくれと言われたとき、

実際にやってみるのが一番だと思って、視写しました。

視写というものの力は、凄いんですよ。

やってみれば分かりますが、

ただ読んでいるときとは、教材の頭への入り方が、全然ちがいます。

子どもの作文を読んでいたときと、子どもの作文を文集などに書くときとでは、

こちらの受ける感じが違うんです。

手書きにすると、特にそうです。

子どもの息遣いのようなものが伝わってくるんです。

文章を書き写すと、読んでいるときと違い、表記に目がとまりやすくなります。

「なんでこんなところに句点を打っているんだろうか。」

「このだらだらと長い文には、どうしても一文で言い切ってしまいたいという感覚があったんじゃないかな。」

等と、視写しながら、いろんなことを思います。

亡くなられましたが「夕鶴」の舞台女優として有名だった山本安英さんは、

自分が脚本を読んでいて、どうしても理解しきれないところがあったとき、

その部分を視写してみるとおっしゃいました。

そうすると、これまで分からなかった機微のようなものが伝わってくると言われるんです。

プロでも、そうなんですよ。

視写は、凄い力があるということですね。

 

教材文は、できるだけ視写してください。


 

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