卒業生への言葉

Posted By on 2012年3月10日

例年だと、元担任だけが謝恩会でコメントを求められる。

今年は、副担任の僕にもコメントを求められた。

 

何を話そうかと考えたとき、

どうしても卒業する子どもたちに伝えたい思いがわいてきた。

それは、6年の担任の二人のこと。

本校の5年6年は、大変である。

僕らのように、授業やプリントのストックのあるベテランは

まだ余裕がある。

しかし、若い二人での担任。

想像を絶するほどの負担であった。

プレッシャーも並大抵のものではなかった。

しかも、副担任がお忙しい教頭であったために、

他の学年の副担任のように、仕事を分担してもらえない。

 

 

そういうハンディの中を、毎日、夜遅くまで残って

子どもたちのためにがんばってきた。

卒業生のために、必死になって努力していた。

 

若いから、技術も足りない。

子どもの思いの受け止め方も未熟で、真っ直ぐぶつかるしかなかった。

でも、彼らは、子どもたちのために、がんばった。

 

そのことを、どうしても卒業生に伝えたかった。

「感謝しろとは、言わない。

しかし、こんなに自分たちのことを思ってくれる先生は、

もう一生あらわれないだろう。

君たちは、幸せ者だ。

そのことを、分かりなさい。」

そう伝えた。

 

教育では、「思い」というものが一番大切なのだ。

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Comments

4 Responses to “卒業生への言葉”

  1. kei より:

    先生、いいお話ですね。とても感動しました。
    息子も、爽やかコンビO先生、H先生に受け持っていただいたことがあります。
    両先生とも本当に誠実で、一生懸命で、子供も大好きな先生方でした。
    この一年、両先生とも大変なご苦労がおありになったと思います。
    でも、常に的確なアドバイスを下さる多賀先生の励まし、見守りが、
    両先生の大きな支えになっておられたのではないかと思います。
    謝恩会の場で、多賀先生からの温かいねぎらいの言葉、
    O先生、H先生、本当に嬉しかったと思います。そして、子供達も。
    爽やかコンビのファンとして
    先生、ありがとうございました。

  2. 佐藤寿子 より:

    先生、吃驚しました。
    昨日、娘から聞きました。
    残念です。詳しい事情は分かりませんが、唯々悲しいです。
    南小の珠玉の方.だったのに・・・・お世話になりました。

  3. 佐藤寿子 より:

    PS.
    HPは更新してません。息子は弁護士に成ってます。
    ご存知だと思いますが、娘も頑張っています。
    フェースブックを主人に勧められていますが、小まめに出来そう無いので、パスしています。
    HPも触れないでいるんですから・・・

  4. taga より:

    佐藤さん、お久しぶりです。
    佐藤さんなら、僕が辞めるのも想像がつくことでしょうね。
    ほんとに、明日から、ニートです。