作文の話ー5-

Posted By on 2012年2月16日

● 低学年の子どもたちは、素直に自分の思いを表現します。

彼らは、表現力も弱くて、つたないから、逆に面白い表現が出てきやすいです。

ところが、中学年から次第に本音を語れなくなっていきます。

クラスの状況や先生との関係によって、少しは違いますが、

大人に近づいていくというときは、他人においそれと本音は語れない。

それでいいのです。語れる本音だけ書ければいいのです。

無理に子どもの本音を引き出そうとする必要は、全くありません。

赤ペンで子どもと対話しながら、語れる内容だけ語ってくれればいい。

そんな気持ちで高学年の子どもに赤ペンを書いています。

そうやっていると、何かのときに、

ふと、本音を語ってくれるときがあるのです。

 

 

● メールやブログ、ツイッターというものが、広がっています。

フェイスブックをしている人たちもたくさんいます。

これは、ファーストフードとスローフードの違いだと考えれば、わかりやすいと思っています。

メールとブログ、ツイッターをひと並びで同じものと考えるのは、ちょっと雑すぎますが、

特にメールやツィートなどは、ファーストフードでしょう。

ファーストフードは、とりあえずお腹はふくれるけど、

バランスの良い健康な食生活にはほど遠いですね。

同じように、メールやツィートなどは、いわゆる作文とは違い、

手軽に使えるが、相手の心をじっくりと考えたり、

書いたことの影響を十分考えせずに出してしまったりしやすいものです。

日記などの作文ならば、いわばスローフードと一緒で、

めんどうで時間がかかりやすいですが、

言葉が心を表すものだということを考えながら書くこともできますし、

そういう指導が可能です。

この違いをはっきり持って指導していくべきですね。

僕は、メールの書き方の指導というものも、

必要な時代に来たと感じています。

禁止だけで済む時代ではなくなってきたでしょうね。

 

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