おじさんのかさ

Posted By on 2011年11月7日

高校のときに、おもしろい男がいた。

先生が前に立って話をしてもだれも聞かないのに

この男が生徒会の代表として話し始めると、

全員が聴き入ってしまうのである。

 

雨の日に傘を手に持って歩いているので

「なんでささないの」

と聞くと、

「傘さしたら、傘がぬれてしまう。」

と、かえしてきた。

 

このお話を読むと、いつも彼のことを思い出す。

 

おじさんは、傘をさすのがもったいなくて、

雨が降っても、人の傘におじゃましたり、

傘を手に持って雨宿りしたり・・・。

 

あるとき、二人の不思議な子どもの歌に

おじさんの心が動かされる。

「雨がふったら ぴっしゃんしゃん」

このフレーズについついおじさんも誘われて・・・。

 

教室で読み聞かせすると、低学年の子どもたちは一緒になって歌います。

「雨がふったら、ぴっしゃんしゃん」

とね。

 

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