親力 22 戦闘力 (いじめにあったとき)
Posted By taga on 2022年3月2日
※ 戦闘力 (いじめにあったとき)
子どもがいじめにあったとき、中途半端に励ましてはいけません。いじめというものは、具体的な事実をつかむことが最優先ですが、子どもはなかなか親にも本音は語らないものです。
親に対して、恥ずかしいとか、申し訳ないとか、そういう感情が働いてなかなか言えないものなのです。
「お母さんやお父さんに言えたら、苦労しないよ。」
というのが、いじめられた子どもの多くの思いです。
親に話し出したら、そのときはもう限界に達しているのかも知れません。今どきの子どもたちは、死ぬことに対するハードルが低いので、いじめに対しては過剰に反応しても良いと思います。
まず、子どもから事実を聞き取ります。それを持って早急に担任に合って話します。このとき、子どもが
「先生には話さないでほしい。」
と言ったら、その理由を確かめて判断します。
昔、担任している子どもがどうもいじめに合っているのではないかと危惧する案件がありました。僕はその子を呼んで二人だけで話をしました。
「がまんできそうか?もしできないなら、すぐに先生はなんとかするけど?」
しばらく考えた子どもは
「まだ大丈夫です。もう少し自分でがんばってみます。」
と言いました。そこで、
「もしも、がまんできなくなったと思ったら、すぐに言っておいで。先生が動くから。」
と言いました。
その後、僕はそのこと周りの動きをじいっと観察していました。そしたら、あるとき彼がやってきてこういったのです。
「先生、もうがまんできなくなりました。」
僕は
「すぐに手を打つ。でもな、ここが大事なとこだけど、先生が手を出した後、仲間から
『お前先生にチクったやろ。』
というようなことを言われたら、すぐに先生に言いにおいで。叩き潰すから。」
と言いました。そして関係者を呼んで、じっくりと話をしました。
それ以後、いじめはなくなりました。
慎重かつていねいな対応の必要なのが「いじめ案件」です。
教師に相談するのは当然ですが、事実をもとに話しましょう。それを受けて何もしない教師であれば、管理職に言いましょう。一度動き出したら、いじめがなくなるまで手を休めてはいけません。いじめに対しては、親は必死で取り組まないといけないのです。
管理職が動かなければ、教育委員会にお願いします。
それでも動きがなければ、
「ネットにこの事実を公開します。」
と、伝えましょう。我が子を護るためなら、なんだってやるという姿勢を見せることが大切です。
恥ずかしい、世間体、格好悪い、そんなことを言っていたら、我が子は護れません。
学校なんて、安全安心して行けなくなればいかなくてもいいのですから。
いじめ案件は死に直結する事案です。なりふりかまわずにやりましょう。我が子の命以上のものは何もないのですから。
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