親力 ⑱ 同じ土俵に乗らない

Posted By on 2022年2月25日

※ 子どものわがままに対して、同じ土俵に乗らない
 先ほどの話とも関連しますが、よく街を歩いていたり、電車に乗ったりしていると見かける親子の姿があります。
 親が子供を叱っているのですが、感情的になってしまって、大声でわけのわからないことを言っています。子どもはとよく見ると、親に反発して反抗的な目で見たり、言い返したりしています。
 これって、親が子どもに愛情を持って接している態度でしょうか?
 とてもそうは思えません。
 子どもと同じ土俵に乗って、子どもとレベルの低い言い合いをしてしまっているだけです。
でも、そういう瞬間ってあるんですよね。自分でもだんだんとエスカレートしてきているのは分かっているんだけれども、自分のアンガーマネジメントができないときもあるし、振り上げた斧の落としどころがわからなくなっているときもあるでしょう。
「同じ土俵に乗らない。それはみっともないことである。格好悪いことである。」
と、自覚しましょう。そして、大人としての在り方を考えましょう。
 子どもは問題行動をとるときがあるし、わがままなことを言って親を困らせることもあります。そんなものを全て受け入れて肯定なんてできるはずがありません。だからこそ、大人としての言い方があるべきだし、対処の仕方があるのです。
 そして、その姿を子どもは見ています。親は、子どもの鑑なのです。そこから学ぶこともたくさんあるのです。
 子どもは言う通りには育ちません。後姿を見て育つのです。

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