親力⑰ 子どもの反抗的な態度にも、一時、がまんできる

Posted By on 2022年2月24日

※ 子どもの反抗的な態度にも、一時、がまんできる
 ドアをバタン!と閉める。
 「うるさいんじゃ!」と、暴言を吐く。
 「放っておいてくれ。」と怒鳴る。
 「おはよう」の返事もしない。
見ているだけでイライラしてくる子どもの態度です。
 これは思春期ではよく起こる状態で、子ども自身もそれが良くないことは分かっているのだけれども、自分でもどうにもできないこともあるのです。
 こんなときに、長たらしい説教などは聞こうという気も起らないし、手紙も逆効果です。

 僕が高校一年生の時でした。僕の反抗的な態度を見かねたのでしょう。ある時、僕の机の上に母からの手紙が置いてありました。分厚い手紙でした。おそらくその中には
「最近のあなたの様子を見ていると・・・」から始まって、人間としての態度の在り方とか、そういうことがびっしりと書いてあったことでしょう。母からの訓示であったろうと思われるのです。
 なぜ推定形で書いてあるのかと言うと、僕はその手紙を読まなかったからです。なんと、そのままゴミ箱に叩き込んでしまいました。
 こんなものは、読めません。大人になった今でも、
「あそこに何が書いてあったのか知りたい。」
という気持ちは全くありませんし、ごみ箱に叩き込んだこと自体を決して後悔してはいません。受け取れないものは受け取れないのです。

 思春期とはそういう時期です。
 子どもが非行に走っていると思うのならば、自分の命をかけてでも止めればいいのです。それだけの覚悟が必要なときもあります。しかし、そうではないのならば、子ども自身の判断にゆだねていくしかないのです。思春期に横向いていた子どもが大人になってもずっと横を向いているようなことは、ほとんどありません。
 ここは、がまんのしどころなのです。
 淡々と生活のリズムを守って、当たり前のことを続けましょう。いちいち子どものすることに苛立っていても、仕方ありません。そういう時期なのですから。

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