親力 ⑧

Posted By on 2022年2月14日

③ 包容力、寛容力
 子どもたちと対等であることは大事なことではありますが、親は、大人なのです。子どもは子どもで、絶対的に経験値が少ないのですから、同じ土俵で戦うというのは、どうかと思います。
 子どもたちに対する包容力、寛容力というものが必要です。これがないと、子どもと大したことでもないのに本気でやりあってしまいます。

※ 子どもの失敗、ミスを許せる
 子どもたちは失敗やミスを繰り返します。何度も繰り返すことがあります。
「何回言ったら分かるの!」
なんて言っていませんか?
 その言葉を言った時点で、アウトです。
 何回も言わないといけないということは、一回で子どもに届いていない可能性が大だということですよね。
 失敗をしたときに、子どもは、
「ああ、やっちゃったあ。」
という思いを持っていることが多いのです。そんなときに、
「何をやっていたの!」
と責める言葉は必要ありません。
 失敗したつらさや悲しみを受け止めてあげることの方が大事です。できれば、
「失敗は成功へのスタートだよ。」
と、前を向けるような言葉掛けをしてあげると良いでしょう。
 なんにも言ってほしくないときもあります。そんな気配を感じたら、そっとしておいてあげることです。
いずれにしても、失敗の後始末をするようにもっていってあげましょう、できれば自分の力で。

失敗しようと思って失敗する子どもはいません。

例えば、食事中にうっかりコップを倒してこぼしてしまったとき、それが以前にもあったことだったら、つい子どもを責める言葉を口にしてしまうものですよね。
倒してしまった子どもは、もうそのことだけで、つらく嫌なものです。親に叱られるんじゃないかと思う子どももいるでしょうね。
傷口に塩を塗る必要なんてありません。子どもの心を救ってあげる言葉掛けをしてあげましょう。
「大丈夫?けがはなかった?じゃあ、ふきんとってきて。」
と言って、一緒に後始末してあげれば、子どもの心は救われるでしょうね。

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