親力 ⑦

Posted By on 2022年2月13日

※ 子どもの表情を読み取る。
 今はマスクで子どもの表情も読み取りにくくなっています。ですから、おうちの中で一緒に暮らす親こそが、子どもの表情を読み取っていかないといけないのです。
 メンタリストのように、微妙な目の動きや口角の表現にまで目を止めるなどということは、普通の人にはできません。では、どうすればいいのでしょうか?
 ポイントは毎日見る、定点観測をするということでしょう、

 まず、毎日見るということから。
昔、酒鬼薔薇事件(神戸児童殺傷事件)というものがありました。
僕の友達の娘も犠牲になった痛ましい事件でした。
その後、少年Aと同い年の子どもたちの事件(西鉄バスジャック事件、豊川市主婦殺害事件等々)が相次ぎました。
 当時うちの娘も同い年でしたので、同級生の保護者から相談を受けることがありました。
特に父親が不安になりました。
「うちの子どもを見ていても、子どものことがよく分からないのです。」
という悩みでした。
 当たり前です。
ずっとよく観察することをしないでいたお父さんが、中二や高校生になってから、改めてよく見ようとしても、わかるはずがありません。
長い時間、毎日、それとなく表情を観察し続けてきた人だけが、子どもたちの変化に気付くことができるのですから。
 子どものことを毎日、よく観察しましょう。黙ってみているだけでいいのです。いろいろなことが分かってきますよ。

 次に、定点観測です。
 子どもが幼稚園、保育所、学校から帰ってきたときの表情を、いつもよく観察する習慣をつけましょう。
「ただいま」
という子どもに忙しいからと見向きもせずに、
「手を洗っておいで」
とだけしか言わないようなことを続けていませんか?
 子どもが返ってきた瞬間の表情は、外で子どもが何を体験してきて、どういう感情、気分で帰ってきたのかが、一番よく分かる瞬間です。
 
ケンカして帰ってきたときは、憮然とした表情をしているかも知れません。
いやなことがあったときは、落ち込んだ表情かも知れません。
何かいいことがあったときは、明るい表情をしていることでしょうね。
 できれば、そういう表情をくみ取って、ハグしたり話を聞いてやったりすることも必要でしょう。
ここを逃さないようにしましょう。

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