親力 ⑤

Posted By on 2022年2月11日

② 観察力
 子どもを観察して、子どもをよく知るということが、親力として必要です。ある程度一緒に生活していると、どうしても、
「うちの子は、こういう子どもだ。」
という固定観念が生まれてきます。
 しかし、子どもというものは、日々成長するものです。ただ、その成長のベクトルがプラス方向にもマイナス方向にも、どちらにでも向くものなのです。
 先入観を排して、自分の子どもをよく観察して、理解しましょう。
 観察には観点が必要です。「こんなところを見るといいんだよ」「こういうところに目を向けて見ると、子どものことが分かりやすくなるよ。」というような観点を増やすことです。

※ 子どもの身体的な変化を早期に見つけられる。
 ある時、四年生の女の子が、目をしばたたかせていることが多いことに気付きました。
「チック症状かな?」
と思ってよく見ていると、黒板の文字を見るときによくやっていることが分かりました。
「あなた、黒板の文字が見えにくくなっているんじゃないの?」
と聞くと、うなずきました。
 早速おうちの方に連絡したら、お母さんも分かっていなかったようで、あわてて眼科に行って、次の日に眼鏡をつけて出てきました。
 子どもたちの身体的な変化を感じ取って対応するというのは、子どもがのびやかに育つうえで大切な事だと思います。

 思春期とよく言いますが、思春期には体形の変化が起こってきます。身体の中でもごもごと何かがおこっているという状態ですから、子どもたちの心が不安定になります。
 男の子が顎やほっぺたを気にして触る姿が見られたら、おそらくはひげが生え始める前にそのあたりが分厚くなることの現れです。
 女の子が何かの動作の時に、ちょっと腕を体の横で縮めるような動作をしたら、胸が大きくなり始めたことの証かも知れません。
 三年生から五年生にかけて、女の子の身長が急に伸びたときは、生理の起こる可能性が高くなります。
 このように、思春期に入るときには、体の変化が伴っていることを認識していれば、あわてなくてすむでしょうね。

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