管理職のヒドゥンカリキュラム

Posted By on 2019年12月21日

管理職は、本人が意識するしないに関わらず
職員に伝わってしまうヒドゥンカリキュラムが存在する。

① カードを持っている。
 管理職には職務権限がある。
 職員の生殺与奪を握っていると言っても良い。
 どんなにフレンドリーであろうとも、そのカードはちらちらと見えていることを忘れてはならない。
 職員と対等の位置に立つことはできない。
 それは教師が子どもたちと全く対等の位置には立ち得ないことと同じである。

② 穏やかな表情
 職員は管理職の表情をいつも見ている。
 どんなにな家庭で問題が起ころうとも、
 穏やかな表情をしてくれていないと、
 職員の仕事の士気が上がらない。
 東井義雄先生は、八鹿小学校長でいらっしゃったとき、
 毎朝、朝の会の教室を全部見て回った。
 東井先生が教室を覗くだけで、
 教室のムードが明るく変わったと言うことを聞いた。
 笑顔が素晴らしかったということだ。

③ 不機嫌な表情
 最近は減ったが、不機嫌な表情の校長教頭って、けっこういたんだよ。
 そうしていないと威厳が保てないとでも思っていたのだろうか。
 何かを相談しようと思っても、声をかけにくい。
 不機嫌な上司に失敗も語りにくい。

④ 肩に手を置いてパソコンをのぞき込む。
 そもそもこの行為そのものがセクハラになりかねない。
 「仕事をチェックしにきたな。」
 ぐらいにしかとらえられない。
 フレンドリーな仕草は、関係性のある相手にしか通じないということは、知っておいてほしい。

⑤ 長話は嫌われる
 だいたい長話をする管理職の話が楽しくてたまらないということは
 聞いたことがない。
 下手だから、長話をする。

⑥ 笑いのセンスがない
 いろんなしんどいことも
 笑いがあれば乗り切れるものだ。
 注意や叱責、アドバイスなどは
 楽しいものではない。
 俵原さんみたいに、いつも笑っている校長は
 それだけで職員の成果をあげる。

⑦ 「仕事だろう!」と言う。
 これを言う管理職は、この言葉を金科玉条だと思っている。
 滅私奉公の時代と勘違いしているのだろう。
 そういう校長に限って、
 法律上の教員の職務のことを詳しく知らない。

⑧ 「子どものため」を連発する。
 「職員のため」というのは、存在しない。
 実は、「自分のため」に働けということを言っている。

⑨ お金に汚い。
 二人で食事して、
 「このくらい、出しておくよ」
 の一つも言えない管理職は、アウト。
 「ケチ」だと陰でささやかれる。
 食べ物は大事なんだよ。

⑩ 会議で怒りだす。
 発言に対して、封じ込めるような大声を出す。
 会議じゃないよね、もうそれは。

※ これ、書いていたらいくらでも浮かんでしまう。(笑)
 ただし、特定の誰かをさしているのではありません。
 よく考えたら、学級における教師も同じだね。
 
 

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