紋切り型の発言

Posted By on 2011年10月23日

若い頃に、

「研究授業を見たら、まず、良いところを褒めなさい。

その後、指摘することや反対意見を言うのが、授業者に対する礼儀です。」

と、教えられた。

それはそうなんだけど、研究授業の事後研で

「今日は、ありがとうございました。

・・・・・・・・のところが良かったと思います。

ただ、・・・・・・・・・については、

・・・・・・・・・じゃないかなと思いますが、どうですか。」

という発言が多すぎて、鼻につく。

ベテランは、そういう言い方をすべきだ。

ベテランにずたずたに切られると、尾を引くから。

しかし、、若い人は、もっと思い切って発言してもいいんじゃないかなあ。

生意気で、危うくてもいいんじゃないかなあ。

それから気になるのが、

「・・・・・のところをもっとふくらませたら良かったんじゃないかな。」

という発言の多いこと。

教師はこの「ふくらませる」という言葉が好きだ。

風船じゃあるまいし、何をどうふくらませたら、どうなると言っているのかが、見えない。

こういう抽象的な言葉ではなく、具体的に

「Aくんの言った『水が水に混ざるから』という言葉を取り上げて、それはどういう意味なんだろうとみんなで考えていけば、同じような考え方をしている子どもたちにも理解できたのではないだろうか。」

というように言うべきだ。

岡田崇先生は、すごかった。

あんなに偉い先生なのに、

「わしは、今の多賀さんの言うことは、わからんわ。」

とか、

「そうかあ。そんなもんかもしれんなあ。」

と、いつも小学生が言っているのかなと思うほど、素直な言葉で話していらっしゃった。

だから、周りの人々が育った。

素直に、自分の言い方で、自分の言葉で語るべきだ。

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