「赤い屋根の家」には、弱い

Posted By on 2011年10月17日

学校全体で「赤い屋根の家」を歌っている。

元々好きな歌なんだけど、

16年前からは、特に心にしみいってしまう。

「電車の窓から見える赤い屋根は

小さい頃、ぼくが住んでたあの家

庭に埋めた柿の種・・・

クレヨンの落書きはまだ壁にあるかな・・・」

この詩は、以前書いたこともあるが、阪神大震災のときのことを思い出させる。

 

震災後のある日、お母さんがいらっしゃって

「先生、うちもついに取り壊すことになりました。

最後の荷物を取ろうとして、家のドアを開けたら、

いつの間に子どもたちがきていたのでしょうか、

二枚のタイルにマジックでコメントが書いてありました。」

そのタイルには、

「おうちさん、長い間、いっしょにいてくれてありがとう。」

「また今度、いっしょに遊ぼうね。」

と、書いてあったそうである。

 

そのときのお母さんの涙とともに

多くの家や思い出を失った人々の思いとともに

いろんなことを思い出す。

 

この歌は、僕には痛い。

 

 

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