良寛の詩

Posted By on 2016年10月27日

昨日、良寛の恋のことを書いたが、
最近、有名な歌さえ知らない方がいらっしゃるので
いくつか紹介する。
「この里に
手まりつきつつ子どもらと
遊ぶ春日は
暮れずともよし」
「あすよりの
のちのよすがはいざ知らず
今日の一日は
酔ひにけらしも」
如何なるが
苦しきものと問ふならば
人をへだつる心と
こたへよ」

「自戒のことば
   こころよからぬものはーー
ことばの多き、口のはやき さしで口
手がら話 へらず口
唐ことばを好みてつかふ
おのが意地をはりとほす
もの知り顔のはなし
この事すまぬうちにかのこといふ
くれてのち其のこと人にかたる
返すといひて返さぬ
にくき心をもちて人を叱る
悟りくさき話 ふしぎばなし
神仏のことかろがろしくさたする
親切げにものいふ
人にものくれぬさきにそのこといふ
おれがかいしたかうしたといふ
この人にいうべきをあの人にいふ
・・・・
をろかなる人をあなどる
かたことを好みてつかふ」
全部書かないけどシンプルな人が到達した境地は美しいということだ。

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Comments

2 Responses to “良寛の詩”

  1. sunami より:

    勤めてから10年近く、言葉に戒められたくて、また救われたくて、本当にたくさんの自己啓発本にすがって生きていました。昔も今も、一流の人や名を残す人の言っていることは、良い意味でほとんど同じだということがわかり、少しずつ啓発本を手放せるようになりました。多賀先生のブログを読んで、良寛さんもその一人になりました。素晴らしい言葉ですね。

  2. taga より:

    すなみさん
    はまりましたか。
    良寛は心が洗われますよ。