教育死語 ③

Posted By on 2016年10月11日

「びしっと、しめろ。」
「しめてかからないと・・・。」
未だにこの言葉を口にする教師がいるのは、哀しいことだ。
こんなものは、とっくの昔に死語となっているのに。
体罰容認の先にこの言葉がある。
「しめる」って、なんだ。
子どもに対して本来使うべき言葉ではない。
教育として使える言葉ではない。
体罰がオーケーだった時代に横行していた言葉だ。
その頃は、保護者にもそう言う方が多かったものだ。
「先生、びしっとしめてやって下さい。」
「びしばし、やってください。」
と、よく言われた。
子どもに体罰を奮ってもらってもいいと言う権利は、
親にもないのだという児童の権利の基本を思い出すべきだ。
びしっとが体罰でないとしたら、
いったい何だろう。
厳しくしろと言うことか。
それなら分からないでもない。
子どもに対しての厳しさも必要なのだから。
その厳しさの中身が、怖い顔と大声の叱責であるならば、
これも体罰につながりかねない。
びしっとじゃなく、
子どもたちをぴりっとする方法を考えていかねばならない。

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