プロは簡単に育たない

Posted By on 2016年8月14日

津村節子の著への批評で
佐藤洋二郎が
「谷崎潤一郎は、素人が増えると、その世界は廃れるというようなことを言った」
と書いてあった。
なるほどと思いながら、
最近の教育の傾向に思いが向かう。

およそ人前にさらすほどのこともない文章を書いて
プロとして大衆の一部に認められる。
人前で語るほどのこともないのに登壇して
「すごいですね」
と言われる。
教師修行を経ずしてそれに酔う人間には
育ちはない。
とってだしの「実践もどき」をとうとうと語る。
その浅さは、本人も聞き手・読み手も理解できない。

この言葉は自らも刺す。
僕には語ってはならない分野がある。
プロとして学んでない分野である。
修行を積んでいない分野である。
そこを間違わないようにしないと、
危ない危ない。

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