「国語科授業づくりの深層」
Posted By taga on 2015年6月6日
堀さんと一緒に作ったこの本は
国語教育をする先生たちに読んでほしい。
技術を身に付ける、
ネタでおもしろく、
点数をとらせる、
全て大切な事だ。
でも、もっと深いところを考えなくて良いのだろうか。
「文学教育とはなんぞや」
「国語の授業で考えておくべきことは何か」
そういうところを議論したい。
一節を引用する。
「そもそも、教材研究とはなんだろうか?文学教材について述べてみよう。
教科書を使うという前提に立てば、教材研究とは、教科書の教材を授業へと組み立てていくための過程のことだろう。
もちろん、その過程で教科書よりも目標に合う教材があれば、差し替えても構わないのだ。
まず、文学の授業では、その目標が曖昧だ。「分かる」「できる」という状態が明確でない。
「場面の様子に気を付けて、人物の気持ちを想像しながら読むことができるようにする。」
なんて、どこにもはっきりとした子どもの姿がイメージできない目標である。
「想像しながら読めている」という評価を、いったいどうなれば下せるのだろうか。
その曖昧な目標に向かって、教材文を読み解いて、授業へと組み立てていくのである。
「教材研究の仕方が分かりません。」
という声の出るのは、当たり前だと言って良い。
だから、こういう曖昧な目標をより具体的な子どもの姿・活動に置き換えていくことが、教材研究の第一歩となる。
例えば、四年生の教材「ひとつの花」において・・・・・・」
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