クールアップ

Posted By on 2011年9月9日

今年の「本の会」では、重たい話が並んだ。

それは、何かに導かれたからだと思っている。

でも、それで終わると、後味が悪くなるので、

最後に、元気になるための薬を処方した。

※   人は、どんなときに元気が出るのか。

 

◆ 楽しくて、笑うとき

◆ 他人のがんばる姿に心をうたれたとき

◆ 可能性を感じたとき、山の頂上が見えたとき

 

少し元気が出る絵本たちとして選んだのが、3つ。

 

▼「しげちゃん」室井滋 作 長谷川義史 絵

女優の室井滋さんの小さい頃を描いた絵本。

いやでたまらなかった「しげる」という名前の意義を知って、変わった。

だから今もそのままの名前を使っているという話。

最後はちょっと胸があたたかくなるいい絵本だ。

2学期、子どもたちに読んで、自分の名前について、家で聞いてもらってレポートしてもらった。

▼    「たいせつなこと」

マーガレットワイズ・ブラウン

もう古典になってしまった名著。いつの時代も大切なことは変わらない、ということだ。

 

▼ 「ラヴ・ユー・フォーエバー」
ロバート・マンチ 作  乃木りか 訳  梅田俊作 絵

の本も定番だ。

この夏は、何回も読んだ。

いくら読んでもうまく読み切れない。

もともと僕は音読がとくいではないが、下手な僕でもこうやって感動をとどけられるのが絵本だと言うことを実証していると思うから、自分で読む。

しかし、この本だけは、それでも読み切れなかったので、音楽を使った。

音楽はMASAYAさんの環境音楽のような曲。

X-JAPANともめた方だね。

このCDは「本の会」をいつも支えて下さっている市橋さんにいただいたもの。

だからこそ、使う意味も深まる。

この絵本は、それぞれの人の人生、過去、現在、親、子ども・・・、いろいろなところに引っかかって心がゆさぶられる。

僕は、亡くなった母を思い、何人かは今育てている子どもを思い、胸が熱くなる。

生きていること、つながることの深い意味に心が向かっていく。

クールアップになったと思う。

 

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