命の話

Posted By on 2011年9月8日

本の会でした話をさらに。

◆ 命をつなぐということについて、模擬授業をした。

初めて、本の会の皆さんに授業をした。

たまには、いいかな。
命をつなぐことは、生きている者の使命である。

そういう授業をした。

そして、戦争という、つらい時代の話をした。

悲惨なのは、地震や津波だけではない。

▼ 「おとなになれなかった弟たちに・・・」 米倉 斉加年 作

俳優であり、独特の絵本でボローニャで2年続けて金賞をとった日本を代表する絵本作家が、

自己の体験をつづった絵本。

僕が心を打たれたのは、お母さんの姿。

親戚に冷たくされたときの毅然とした顔を

米倉さんは、「美しい」と子ども心に感じたという。

「矜持」なのだ。「プライド」なのだ。

苦しいどん底にいるときに毅然とした態度のとれる人は、

美しい。

戦争で命をつなげなかった人たちがたくさんいる。

多くの人がつないでくれたから、今の我々があるということを忘れてはいけない。
命をつなげなかった人たちの無念は、生きているものがひきついでいくのだ。

つなぐのは、「血」だけではない。

「思い」をつながないのならば、つなぐ意味はない。

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