リドル・ストーリイ②

Posted By on 2015年1月26日

児童文学におけるリドル・ストーリイって、
どんなのがあるかなあと考えた。

最後が、どうなったでしょうか?で終わるもの。

坪田譲二の「風の中の子ども」の中にある「びわの実」。
最後は確か、大きなびわの実が朝起きたら
「あったでしょうか。なかったでしょうか。」
で終わったと思う。
そこで読者はそれぞれが思いをはせる。
これが楽しい。

星新一のショートショートの「おーい出てこーい」は
最後まで書き切らないで
読み手に「後はご想像にお任せします。というスタンス。
こうすると読み手個々に余韻が生じる。

新美南吉の「てぶくろを買いに」は、
「人間って本当にいいものかしら」
という母親ぎつねの言葉で終わっている。
これも、言い切らないということで、リドル・ストーリイかも知れない。

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