一度死んだ自分 

Posted By on 2014年12月17日

僕は、一度死んでいる。
正確には、仮死状態であった。
難産の末に産まれた僕は、
声も上げず、呼吸もしなかったらしい。
母の言うことは二通りで、どちらが本当か分からない。
母体が危険だというので、僕のことは放っておいたら、
突然オギャーと泣き出したと言う話。

死んでいた僕を婦人科のお医者さんが、叩いて振り回して蘇生したという話。
どっちなんだろう。
母は、話を盛る人だったから、どちらもあてにはならない。
何しろ、
「あんたは首にへその緒が巻き付いていたから、死んでいたんだ。」
等と言うくらいたから。

そんな長いへその緒があるもんか!

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