自分を見つめ直す〔文学性 ②〕

Posted By on 2014年10月2日

文学を読んでいるとき、人は自らの経験や考えと登場人物の言動とを比べて、

反発したり共感したりしながら読んでいく。

ときには、自分のそれと重ね合わせていくこともある。

それは、自分の考える道筋をたどることであり、

自らの考えを反省・深化することでもある。

 

六年生の教材「カレーライス」(重松清)を読みなから、

六年生の子どもは、自分と父親との関係はどうであったかと、振り返らざるを得ない。

父親のいない子どもは、父親と言うものの存在を感じ取るかも知れない。

時には、母親に対しても同じようにケンカをしてしまったことがあると振り返るかも知れない。

個々の人間によって、人生の経験は全く違っている。

人は文学の中に自分の課題を見つけ出して、深く考えていこうとするものだ。

 

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