きょうの一冊 【56】

Posted By on 2014年7月3日

「おやすみなさいのほん」

文 マーガレット・ワイズ・ブラウン

絵 ジャン・シャロー

訳 いしい ももこ


この本には、キリスト教的な考え方が流れています。

僕はクリスチャンではありませんし、

子どもたちに特定の宗教の教育をする気持ちもありません。

しかし、ともかくこの本は、読むと落ち着くのです。

眠るということが、

安心で心安らかになることであるということを感じさせてくれるのです。

僕は特に、次のページが心に残っています。

「くらくなった

うみのそこでは

ちいさなさかなたちが

めをぱっちりあけたまま

ねむります。

ねむたい さかなたち」

この魚たちの姿が、ずうっと心にすみついてしまうのです。

 

訳者のいしいももこさんは、

「ノンちゃん雲にのる」などでよく知られている児童文学者です。

だから、やさしいことばのひびきになるのでしょうね。

 

 

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