きょうの一冊 【51】

Posted By on 2014年6月20日

 

「100万回生きた猫」

作・絵  佐野洋子

佐野洋子さんの絵は、鋭い目つきの大きな目が特徴的です。

その独特の目を持った1匹のネコは、

100万年も死なないで生きてきました。

 

「100万回も死んで、100万回も生きたのです。

りっぱなとらねこでした。1

00万人の人が、そのネコをかわいがり、100万人の人が、そのネコが死んだときなきました。

ネコは、1回もなきませんでした。」

そんなしらっとした人生を繰り返してきたネコが、

1匹の白い美しいネコに出会ったとき・・・。

悲しいようなさびしいような、それでいてあたたかくって、

生きることはどういうことかをそっと教えてくれるような、そんなお話です。

一年生の子どもたちには、ちょっと難いのでは・・・・、

と考えられるかも知れません。

でも、子どもたちは、きっと、

この目つきのネコと、100万回という言葉とともに、

心の中に大切なものを少し貯金するのではないでしょうか。

 

 

 

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