きょうの一冊 【49】

Posted By on 2014年6月14日

 

「泣いた赤鬼」

「竜の目のなみだ」

浜田 広助

人にしても物にしても、ひと目見た感じで第一印象を形成するのは当たり前ですが,

それを訂正する勇気を持たなければ

本当のことが見過ごされていってしまう。

そんなことを考えさせてくれる本です。

これもおうちの方にもう一度読んでほしいです。

この2つの物語に共通して流れているのは、

みにくく恐ろしいものが、本当はあたたかくてやさしい心を持っている、ということ。

そして、そのやさしい心を引き出すのは、

友だちや、偏見を持たない人間の「思いやり」であるという考えです。

 

広助の童話は、本当のやさしさにあふれています。

心のひだを深く持った大人ほど、かえってこのやさしさに心をひかれてしまいます。

ぜひ、子どもたちに、ゆっくりと読み聞かせてあげて下さい。

 

僕は、「白いきこりと黒いきこり」というお話が好きで、

昔、学習発表会で劇を創って1年生に上演させたくらいです。

 

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