親塾のテーマ「厳しさと優しさ」 2

Posted By on 2014年3月17日

僕は、三年生のときでしたか、僕の友人と二人、隣の教室の主任の先生のところへ

机といすを持っていかされました。

担任の先生がお手上げだったんですね。

その先生は剣道五段で、いつも竹刀を持って授業をしていました。

ただ緊張していたということしか、覚えていません。

母にもよく殴られました。食事中に母が箸をちょっとおいたら、

僕はとっさに頭に手を持っていきました。

なぐられるかも知れないので・・・。

母には感謝していることもたくさんありますが、

殴られて良かったと言う思いは、全くありません。

ただ、嫌な思い出として、母の姿と同時に浮かんでしまうことなんです。

性根を鍛え直すと言えば、なんだかかっこいいですが、

ほとんどの場合、大人の勝手な理屈に

屈服させるために暴力を使うっていうことです。

保護者がときどき「どついてでも、鍛えたやってください。」とか、

「びしびしやってください」とかおっしゃるんです。

そうすると「おバカちゃん」の先生は、錦の御旗を得たような気になるんです。

ここで何度も言っていますが、たとえ親であっても、

他人にわが子をどついてもいいよということは言えない、

つまり、虐待の要請はできないんです。

子どもには、人権があるんですから。

 

暴力を奮われたら、まず、思考が停止します。

そして、自分の考えを出そうとしたら、また暴力を奮われる可能性があるのだから、

自分の考えが封印されてしまうこともあるでしょうね。

そのような恐怖から豊かさが生まれるとは思えません。

僕はどうなのかって?

僕は、自分で補ってきたんです。

それは、文学でした。

本を読むことから、僕の思考は作られていったと断言できますね。

 

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