「偲ぶ」とは人を思うこと

Posted By on 2014年1月29日

伊丹で絵本の話をさせていただいたとき、

前にお座りになったお二人。

おばあさんと娘さんという感じだった。

 

内田麟太郎、たかすかずみの絵本、「なきすぎてはいけない」を

読み聞かせしたとき、

涙を浮かべておられた。

 

話が終わったら、

お二人で真っ先に僕のところへ来られて、おっしゃった。

「先生、ありがとうございました。

2年前に亡くなった主人が、

本当にその絵本のように孫を大事にしていて、

その姿を思い浮かべることができました。」

「父が亡くなってもう2年過ぎたのに、

まるで生きているように思い浮かびました。」

「きっと、主人なら、同じ言葉を言ったと思います。」

 

講演でも「偲ぶ」という文字を書いて、

「人を思うことを偲ぶと言います。」

と、言ったけれども、

まさしく、そういうことだったんだなあ。

 

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