子育ては草花を慈しむように

Posted By on 2011年8月12日

インドの大詩人、タゴールが大正5年に日本へ来たとき、日本の子どもたちが神戸の街の中で遊んでいるのを見て心を打たれて

「日本人は草花を育てるように子どもを育てている」

と言ったそうだ。

 

萩原朔太郎の詩に「掌上の種」というものがある。

「われは手の上に土を盛り・・・」

で始まるこの詩は、手のひらの上に載せた土に種を蒔き、

それにじょうろで静かに水を注ぎ

天気の良いときにだけ太陽にその手をかざす。

そうすると、手の中の種が息づく。

という内容の詩であるが、

タゴールの言葉と共通したものを感じる。

 

子どもの育つ力というものを

我々は忘れてはいけない。

もしも、子どもに全くその力がなくなったとしたら、

人類は滅びに向かっているのだ。

 

草花には、滋養あふれる土と水と太陽が必要だ。

子どもには、やはり土と水と太陽がいる。

 

必要なものさえ絶やさなければ、

必ず育つ。

 

太陽は、愛。

 

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