子どもの問題行動に授業の中でどう対応していくのか?
Posted By taga on 2013年7月25日
僕がブログに「問題行動はスルーすることも必要だ」と書いたら、
「そういう発言は無責任だ」
と、尊敬する方にご指摘頂いた。
おっしゃることはごもっともで、僕の表現の仕方もまずかったかなとは思うが、
こういうカタカナ言葉を使う時は、気を付けないといけないということでもある。
そのときに「指導的無視」という言葉を教えていただいた。
ネットで発言することには責任がある。
それ以来、このことについては、きちんと発信しようと考えをまとめてきた。
何回かに分けて、書いていこうと思う。
教室で問題行動に悩む先生達は多いのだから。
絶対的な答は示せないが、ヒントはいくつか示せると思う。
僕の力量では、それで精一杯かな。
さて、問題行動への対応は難しい。
難しいからこそ、問題行動だと言えるのだ。
教室のあの子、家のわが子を思い浮かべながら、読んで頂けたら幸いである。
まず、子どもの問題行動に出会ったら、早計に手を出すと、失敗すると心得た方がいい。
戦略的に考えなければいけない。
「うろつきまわる」「騒ぐ」「他の子の発言にいちいち文句を言う。」
「アルバイト(授業仲の手作業)ばっかりする。」「全く反応しないで、知らん顔している」
「だらだらとして、準備をなかなかしない」
など、いろいろとある。
教師は、腹が立つ。
そして、一言注意したくらいで収まればいいのだけれど、
それでも決してやめそうにない場合というのがある。
そんなときは、なぜそうなるのかなと考えなければならない。
いろんな種類があり、それぞれの背景が違っている。
そこを理解してかからないと、子どもの問題行動を読み解けない。
「誰に対しても同じ態度をとる」なんていきがってはいけない。
その子の個別の事情に寄り添う心を持つことと、
クラスの秩序をつくることを、同時にしていかないといけないのである。
まず、問題とされるその行為は、誰にとってマイナスなのかということをしっかり考えること。
教師のプライドにひっかかるだけで、別に授業の妨害にならない程度のことならば、
とりあえず、無視して見ないようにして、授業の後で個別にゆっくりと話し合いをしてもいいと思う。
クラスのみんなの前で注意するのは、
そうしてほしい子どもにとっては、「待ってました」と思うような行為である。
あれは一種のトラップ=ワナなのだ。
だから、そこにひっかかって注意していけばいくほど、子どもの思うつぼで、
どんどん蟻地獄に落ちていってしまうことになる。
教師のプライドに触るだけならば、そんなプライドは引っ込めておいた方がいい。
わざと問題行動で気を引きたいのに、そうしてもらえなかったら、がっかりするものだ。
その方がいい。
「問題行動にばかり、目をとめない」
というのは、学級づくりにおいて、大きなことだと考える。
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