「ポケットに名言を」

Posted By on 2011年8月18日

寺山修司さんを知っているかな。

僕らが若い頃、この詩人の独特の感性に惹かれる者達は多かった。

 

「家出のすすめ」「書を捨てよ、街へ出よう」「さかさま恋愛論講座」

「地球をしばらく止めてくれ、ぼくはゆっくり映画を観たい」

さかさま・・・論というのが、彼のパターン。

 

この個性的な作家が古今東西の名言を集めたのが、この本。

「名せりふは、どみにでもころがっている。」という。

実際、演歌の歌詞からサルトル、マルクス、そして映画まで。

「Tシャツでも着るように名言を手元に」

ぼくは、名著だと思っている。

 

いくつか、ピックアップする。

「どうかぼくを幸福にしようとしないで下さい。それはぼくにまかして下さい。」アンドレ・レニエ「半ばの真実」

「喧嘩のいいところは仲直りができることね」映画「ジャイアンツ」

「思うに、希望とは、もともとあるものだともいえないし、ないものだともいえない。それは地上の道のようなものである。地上にはもともと道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」 魯迅「両地書」

「勤勉な馬鹿ほどはた迷惑なものはない」 ホルスト・ガイヤー「人生論」

「もし世界の終わりが明日だとしても私は今日林檎の種をまくだろう。」 ゲオルグ・ゲオルギウ

「なみだは人間の作る一番小さな海です」 寺山修司

 

 

 

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